美人嫁と愛息に囲まれたトルネコ(中央)。画像は『トルネコの大冒険3』より (C)SPIKE CHUNSOFT/ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.

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妻子持ちアルバイト中年男性が世界を救う…!

『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』の第3章で登場する商人の「トルネコ」は、のちにシリーズ化されたスピンオフゲーム『トルネコの大冒険 不思議のダンジョン』の主人公も務めたキャラクターです。そのトルネコの、『ドラクエIV』第3章における仕事ぶりがすごすぎると、ネット上で改めて話題になっていました。

 第3章の物語は、トルネコがレイクナバの町の武器屋でアルバイトをしているところから始まります。妻であるネネに毎日お弁当を作ってもらい、バイトに勤しむ中年男性が主人公という、「ドラクエ」シリーズ全体を通して見てもなかなかに異色の展開です。

 そのように一見、うだつの上がらない開幕ではありましたが、もちろんバイトをして終わりではありません。ダンジョンで手に入れたお宝を売ったり、防具が不足している国に行き高値で買い取ってもらったりしながら、着実にお金を稼いでいきます。こうして地道な努力を続けて大金を貯めたトルネコは、自分のお店を手に入れることに成功するのです。うだつ、上がりました。

 お店を構えたあとは、これを繁盛させるだけにとどまらず、トンネルの掘削工事に資金を投じる場面も。開通することで販路が大きく広がることを見越しての投資だったのでしょうか。

 販路の拡大や商品の仕入れまでをひとりでこなし、着実に資金を貯めていくトルネコの姿に、ネット上では「大人になった今だから、トルネコの努力のすごさがわかる」「はじめはバイト生活だったのに、最終的にはトンネルの開通に資金提供できるくらいの大富豪になるなんて」といった声が聞かれます。

 また、商売の才覚があるだけではありません。旅の途中で困っている人を助けている場面もありました。さらに、緊張状態だったふたつの国の関係を修復し、戦争を回避することにまで成功しています。武器や防具を扱う、いわゆる武器商人でありながら、平和に貢献する姿には感銘を受けます。両国間を行き来し、信頼を深めていたトルネコだからこその成果だったといえるでしょう。

「商売が上手なのはもちろん、人と人をつなぐ才能もあるなんて多才すぎる」「人や国を救う優しさがあるから仕事もうまくいくんだろうなあ」など、ネット上ではトルネコの有能さに改めて驚かされたという声が見られます。地道な努力を続け、商売で成功し、公益に資してもはや地元の名士といえるであろうトルネコのすごさは、大人こそ身に沁みて感じ入るものがあるかもしれません。