「一番くじ ドラゴンボール EX 摩訶不思議大冒険 A賞 MASTERLISE 孫悟空」(BANDAI SPIRITS)

【画像】『ドラゴンボール』に登場している(?)『ドラクエ』キャラ(6枚)

『ドラクエ』のモンスターが天下一武道会に出場?

「週刊少年ジャンプ」で『Dr.スランプ』『ドラゴンボール』を連続でヒットさせた鳥山明先生は、「ドラゴンクエスト」シリーズのキャラクターやモンスターのデザインも手がけています。そんな鳥山先生は、『ドラゴンクエスト』のモンスターを『ドラゴンボール』にも登場させている、と思われる場面がありました。今回は『ドラゴンボール』に記念すべき出演を果たした(?)『ドラクエ』のモンスターたちを紹介します。

『ドラゴンボール』は1984年から連載が開始されました。鳥山先生は『ドラゴンボール』を週刊誌で連載しながら、初代が1986年に発売された『ドラゴンクエスト』の仕事もこなしていました。
『ドラゴンボール』に出てくる『ドラクエ』のモンスターは何体か存在しており、第22回天下一武道会にでは複数体が登場しています

 アークデーモンは牛のような顔つきで、巨大なフォーク状の槍を手にしているのが特徴的な悪魔のモンスターです。アークデーモンらしきキャラは、天下一武道会の予選で天津飯が相撲取りとの対戦に勝利した際、ヤムチャとクリリンが天津飯の攻撃について分析しているコマで登場しました。アークデーモンも天津飯の強さにビビったのか、冷や汗をかいています。

 また、ひとつ目で1本角がある巨人のモンスター・ギガンテスらしきキャラは、同じく天津飯と相撲取りが戦闘しているシーンで登場し、天津飯があっという間に相撲取りを倒したのが理解できなかったようで頭上に「?」を浮かべていました。

 また、クリリンが予選で巨漢レスラーを倒し、それを悟空がほめているコマの左側ではサーベルタイガー、オーク、きとうしと3体のモンスターらしきキャラが、クリリンとのレベルの違いに冷や汗をかいていました。

 この大会の本選出場ベスト8の選手は悟空、クリリン、ヤムチャ、天津飯、餃子、パンプット、男狼、ジャッキー・チュン(亀仙人)で、試合を見て焦っていたドラクエモンスターたちはみんな敗退したようです。『ドラゴンボール』の世界では、『ドラクエ』のモンスターでも戦いに勝つのは簡単ではないのでしょう。

 このほかにも、天下一武道会の会場の壁の飾りも1990年発売の『ドラクエ4』のラスボスのデスピサロに似ています。こちらは時系列的に、デスピサロが天下一武道会の飾りをもとにデザインされたのでしょう。また、95年発売の『ドラクエ6』のキャラのテリーもコミックス28巻から登場するトランクスとかなり似ていますが、こちらもトランクスが先で、あとからテリーが似たデザインになったと思われます。

『ドラゴンボール』と『ドラクエ』を比較してみるとファンなら気付く面白い発見が、ところどころに散りばめられていました。気になった方は、もう一度『ドラゴンボール』を読み返して、『ドラクエ』のキャラが登場しているかどうかを確認してみるのも面白いかもしれません。