産後1年間の様子を描いたマンガのカット(柿ノ種まきこさん提供)

【マンガ】毎日生きることに精一杯!「暗黒時代」だった産後1年が凄絶 本編を読む

慣れない育児で、怒涛のように過ぎる毎日

 産後1年間の様子を振り返ったマンガが、Instagramで1700以上のいいねを集め話題となっています。初めての子供が生まれ、慣れない育児で頭がいっぱいだった女性。自分の体の変化をメンテナンスする余裕もなく日々が過ぎていき、ようやく慣れてきたと思えたのは産後1年経ってからで……という内容で、「すごい分かります」「私もほぼ記憶がありません」「うなずきながら拝見しました」などの声があがっています。

 このマンガを描いたのは、日雇い労働者兼SNS漫画家として活動している、柿ノ種まきこさんです。InstagramTwitterでマンガを発表しています。柿ノ種まきこさんに、作品についてのお話を聞きました。

ーー今回のマンガを描いたきっかけを教えて下さい。

 連載で何気ない日常のひとコマをマンガにしていたのですが、子供が生まれたので、そのまま日々感じたことを描きました。

ーー産後、特に大変だったことはなんでしょうか?

 特に大変だったのは授乳です。出産前、助産師さんには「大丈夫よ! きっと出るわよ」と言ってもらえて、安心しきっていたのですが、実際はなかなかスムーズに授乳できず、3回ほど乳腺炎になりました。傷だらけの胸で夜中に泣きながら授乳して、憂うつな日々でした。寝不足と産後ブルーも相まって、非常につらい時期でした。

ーー育児の息抜きなどはどのようにしていたのでしょうか?

 産後すぐは初めての育児で気が張っていて、なかなか心の休まるときがありませんでしたが、出産前に息抜き用に買っていた、推しのDVDとハーブティーは癒やしになりました。「出産したら自分のために使うんだ……」と、産前に息抜きグッズを用意しておくのがおすすめです。

ーー産後数年経ち、現在大変なことはなんでしょうか?

 現在、娘は成長して幼稚園に通うまでになりました。主張がはっきりしてきたので、なにか注意すると「でも〇〇デショ?」と言い返してくることもしばしばです。そんな成長がほほ笑ましいけれど、もっと口が達者になってきたら言い負かされそうで、先が思いやられます……。

ーー育児をしていて楽しかったことはどんなことでしょうか?

 子供中心に動くことが、楽しいです。公園に行くのも、娘が好きなキャラクターのテーマパークに行くのも、子供向けイベントに行くのも、娘がいないときには経験できなかったことです。自分の視野も広がるし、大人も意外と楽しめるところばかりで、育児の息抜きにもなります。

ーー作品について、どのような意見が寄せられていますか?

「私も産後がこんなに大変だなんて知らなかった」など、共感のコメントをたくさんいただきました。なかには「私もこうだった~! いま子供は成人しました」という先輩ママからのコメントもあって、こちらが励まされるようでした。

ーー創作活動で今後、取り組んでいきたいことを教えて下さい。

 子供のことや家族のことを描きたい、という気持ちがあります。子育てや家事には日々発見があるので、それをマンガにしていけたらなと思っています。