■ドラえもんはPTAのお申し出を真摯に受け取っていた

ドラえもんの設定の一部はクレームが産んだもの?

藤子・F・不二雄さんが生み出した『ドラえもん』は、学館の幼児・学習雑誌1970年1月号に初登場しました。50年以上の歴史を持っている作品でテレビアニメの放送も長く、知名度も抜群。小学館の出版物は教育的なものが多いため、ドラえもんは子ども向けの教育的ポジションを担うキャラクターとして広く登場します。

アニメ『ドラえもん』公式サイトより

そんなドラえもんが、実は以前PTAから「お申し出」を頂戴したそう。アニメではドラえもんがいつも裸足なので、“土足で家に上がるのは汚い”とのことでした。この意見から出てきた後付けの設定が、「実は反重力装置によって3ミリほど浮いている」というもの。最初はドラえもんがちょっと浮いているという設定はなかったそうですよ。

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ドラえもんは行き当たりばったりな設定が意外と多い

他にはドラえもんの黄色だったのに青くなってしまった逸話も後付けの設定。ドラえもんの設定については、著者も映画『2112年ドラえもん誕生』コミックス版あとがきで行き当たりばったりで作っていてほころびだらけと明記しているほどです。

藤子・F・不二雄さんは“行き当たりばったり”と称していますが、世相や視聴者の意見を柔軟に受け止めているからこそキャラクターが育っていったのではないでしょうか。ドラえもんの設定には、あったはずなのになくなったものなど様々あります。“いつの間にか変わっている設定”を探してみるのも面白いかもしれませんね。

(文=ザ・山下グレート)

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