本編では描かれていない設定が多数掲載されている『鬼滅の刃 公式ファンブック 鬼殺隊見聞録』(著:吾峠呼世晴/集英社)

【画像】『鬼滅』の意外な設定が分かる(4枚)

炭治郎の頭突きを超える恐怖!? 禰豆子の特技が意外

 炭治郎は石頭。その頭突きは、元炎柱を昏倒させるほどの威力です。眠っているときにだけ実力を発揮できる善逸、イノシシに育てられた美少年の伊之助……他にも、『鬼滅の刃』には個性的な設定があります。

 本編で描かれているほか、単行本のおまけページや公式ファンブックで多数の設定が公開されています。この記事では、あまり注目されてこなかった「設定」に着目します。

禰豆子の意外な特技

 禰豆子は竹でできた口かせを着けているために「むー」としか話せません。鬼になった禰豆子の行動は幼い子供のようで、本来の人間だった頃の性格は回想シーンでしか見ることができません。

 そんな禰豆子の人間だった頃の特技は、『鬼滅の刃 公式ファンブック 鬼殺隊見聞録』で紹介されています。それは「そろばんを高速ではじくこと」。あまりに早くはじきすぎて、壊したそろばんの数は7個にもなるといいます。

 そしてもうひとつ禰豆子に設定がありました。それは「デコピンが恐れられている」というもの。母譲りの石頭である炭治郎の頭突きと並んで、禰豆子のデコピンは恐ろしいものだったようです。もし鬼の力を持つ禰豆子がデコピンをしたら……兄の頭突きを超える威力になるかもしれません。

 ちなみに、炭治郎と禰豆子の母・葵枝は、頭突きでイノシシを撃退したことがあるとのことです。父・炭十郎は病身で巨大なクマを撃退していましたし、竈門家は一般人ながら並外れた戦闘力を持っていたようです。

不死川実弥はスケベ?

 風柱・不死川実弥は、隊服の前を開いて胸元を見せています。鍛え上げた筋肉が見えますが、痛々しい傷跡に「ただものではない」という雰囲気を漂わせています。

 羽織の背中には「殺」の文字が染め抜いてあり、近寄りがたさがさらに増しています。これは「鬼を全部殺してやる」という意志だといいます。

 実弥について、作者の吾峠呼世晴先生が意外なコメントをしています。「大正コソコソ噂話」として「殺」の文字の解説のあと、吾峠先生は次のように続けています。

「いつも隊服の胸元を開けていますが、胸筋がご自慢なのかな? スケベですね」

 他のキャラクターについては設定の説明のみなのですが、実弥だけなぜか「スケベですね」というコメントが付けられているのです。実弥の性格と「スケベ」という言葉のギャップがシュールです。

堕姫の吐息は男性を失禁させる!?

「遊郭編」で炭治郎たちと戦った堕姫は、姿や名前を変えながら、遊郭で花魁として働いていました。炭治郎たちが吉原に潜入した際は、蕨姫花魁と名乗っていました。その美貌は折り紙つき。

「誰の稼ぎでこの店がこれだけ大きくなったと思ってんだ婆」と店の女将に言っていることから、堕姫の存在は店の売上に大きく影響していたようです。

 本編には描かれていませんが、堕姫の人気は吉原でもナンバーワン。その美貌についても「気の弱い男性なら失神するくらいです」とされています。さらに、「耳に息を吹きかけられた男性は、基本的に失禁します」という驚くべき設定もあります。

「遊郭編」本編では店の女の子をいじめ、女将を殺害するなど、凶悪な面ばかりが強調されて描かれましたが、男性客には失神するほど美しい、最上級の花魁として振る舞っていたようです。

※禰豆子の「禰」は「ネ」+「爾」が正しい表記