車の空気圧は高くしてはいけない?高速道路での走行リスクや燃費への影響も

車の空気圧は高くしてはいけない?高速道路での走行リスクや燃費への影響も

そもそもタイヤの空気圧って何?


©sum41/stock.adobe.com

車には、さまざまな部分で空気の圧力がかかります。エンジン、タービン、マフラーなどさまざまありますが、タイヤも空気の圧力がかかる部品のひとつです。

ここでいうタイヤの空気圧は、タイヤ内部から外側に張ることで耐荷重を保ち、その車両を支えるための空気の量を示します。

単位は「kPa(キロパスカル)」が一般的

タイヤの空気圧は「kPa(キロパスカル)」「kgf/㎠(キログラムフォース/平方センチ)」「bar(バール)」「PSI(ピーエスアイ)」などの単位で表します。車が生産される国によって、使われる単位が異なりますが、国際的に推奨されているのはkPaです。

空気圧によってタイヤはどう変わる?

当然多くの空気が入っていれば、強く押し広げられパンパンに張った状態になり、耐荷重は高くなります。逆に少なければ張りは弱く、たわんだ状態になり耐荷重は下がります。

空気がいっぱいの状態だと濡れたマンホールや道路の白線で滑りやすく、空気が少ない状態では漕いでも前になかなか進んでくれないといった現象が起こります。

どちらも共通なのは加減速や旋回性が著しく低下します。これに関しては後述の「空気圧を高くしてはいけない理由」で詳しく解説します。

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車にはそれぞれの適正空気圧がある!


スバル レガシィの空気圧シール

ノーマルサイズのタイヤを使用しているのであれば、概ねドアの内側や、給油口に適性の空気圧が記載された表が貼られています。

基本はその適正圧にしておくことで、燃費や走行性能を保つことができます。 外車には、日本車の表記より細かく条件分けされ、乗車人数や、カバンの数で積載量を表現したものもあります。

また、車の使用状況にあわせて、空気圧を変更する目安ともいえるでしょう。

例えば、とあるBMWの車両の225/40R18サイズでは、4人乗車の荷物無で前2.3bar(230kPa)/後2.4bar(240kPa)となっています。そして5人乗車で荷物有の時で、前2.5bar(250kPa)/後2.8bar(280kPa)と高めのセットを推奨しています。

こういった調整は日本車でも有効と考えられます。

荷物が重くなりそうであれば、あらかじめ0.2bar(20kPa)~0.4bar(40kPa)程度の範囲で、空気圧を高めにセットすると、走行性能の低下を和らげる働きがあるといえます。

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