地方のコンビニあるある「駐車場が広い」

全国さまざまな場所に存在するコンビニは、どの店舗も品揃えやお店の規模は基本的にはほとんど変わらず、それが便利さにつながっています。

ところが、駐車場の広さはその地域によって差があります。都心部などでは駐車場が設置されていなかったり設置されていても数台分しかなかったりしますが、地方へ行けば行くほど駐車場は広くなる傾向です。店舗によっては、敷地の端から端までの広さが100mを超えることもあるため、端に停めればほんの軽い散歩になり運転で凝り固まった体をリフレッシュできるかもしれませんね。

地方のコンビニの駐車場が広くなる理由としては、鉄道などの交通網が発達している都心部と異なり、地方では主な移動手段が車であることがコンビニの駐車場を広くしているということは多くの人が考えることでしょう。また、ほとんどのコンビニは店舗面積がある程度定められているので、その土地がもともとその広さで提供されているのなら余った土地はすべて駐車場にあてるというのも納得できる理由です。

しかし、満車になることが考えられないほど広い駐車スペースを持つのはもったいないように思い、「そのスペースをもっと有効に活用したらいいのでは?」と言いたくなる人も中にはいるかもしれません。

なぜ、一見無駄なように見えるほどの広い駐車場を地方のコンビニは備えているのでしょうか?

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駐車可能台数は明らかに店内のキャパを超えてるのになぜ?

地方のコンビニの駐車場は前述のとおり広いものが多いのですが、仮にその駐車枠すべてが埋まるほどの客が来店すれば、レジは長蛇の列になるかもしれません。店の中から人があふれることも十分に考えられます。

しかし、実際にそのような光景を見たことがある人は多くなく、駐車枠の埋まり具合は、比較的混んでいたとしても満車になっていることは稀です。この、「満車の心配がない」ということがポイントのひとつ。

10台の駐車枠に10台が駐車しているのと、20台の駐車枠に10台が駐車しているのでは、客数自体に大きな差は生まれないでしょう。客数が同じなのであれば、場所の効率が良い前者の店舗のほうが経営者目線で見るといいように感じるかもしれません。

しかし、1台空けて駐車できる後者の駐車場のほうが乗り降りが楽になります。駐車や乗り降りの際に不安がある人にとっては後者の駐車場のほうが利用しやすいため、余裕のある広さの駐車場を持つ店舗のほうが、幅広い人に選ばれやすいと言えます。

車での来店客が少なかったり広い土地を確保するのが難しいようなエリアなどでは効率を重視した最低限の駐車場となるため、コンビニの駐車場にはその地域で暮らす人々の生活の一部が現れるのかもしれません。

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