駐車場誘導係の爺さんまで買った、2代目リーフ

ビックリさせることもなく、いつの間にか街へ普通へ溶け込むとのが実用量販車にとっては最良の普及方法なのだろう

果たして2017年10月、リーフが2代目へモデルチェンジすると、日本自動車販売協会連合会が発表している、新車登録台数の乗用車ブランド通称名別順位では、リーフが登録車(軽自動車以外の乗用車)ベスト50の常連になりました。

さすがにヒトケタ順位で争う大ヒット車種というわけではないものの、2022年度(2022年4月~2023年3月)も12,751台のリーフが登録されて39位にランクインしており、平均月販は立派に1,000台を超えています。

昔なら「3ケタ台数一歩手前なんて不人気もいいところ」と言われるところですが、一部の大ヒット車種を除けば国内販売台数なんて大して稼げなくなったご時勢であれば立派に売れている部類で、補助金込でも決して安くないBEVならなおさらです。

62kWhのバッテリーを積むリーフe+(イープラス)ならWLTCモード一充電走行距離458km、暖房を多用する冬季など、BEVには不利なでカタログスペックなど話半分以下な状況でも往復200kmは計算できそうなのも、頼もしいところ。

もちろん充電インフラの整備が思ったように進まない現状では、ただのガソリン車やハイブリッドカーより運用の制約が大きいとはいえ、「考えてみりゃ遠乗りなんてしないし、家で充電したぶんだけ走れりゃいいよ!」と割り切れるユーザーも増えたのでしょう。

一番驚いたのは2代目リーフ発売翌年、四十肩を治療するため通院していた整形外科でのことで、そこの駐車場誘導のため雇われていた爺さんが、「俺のクルマの前に止めていいよ!」というものの、その爺さんに似合いそうなクルマ?がありません。

「何やってんの!これだよこれ!」と指を刺されたのはピカピカの2代目リーフで、驚くより何より、ああもうそういうのが当たり前の時代になったんだな…と、時の流れを感じました。

※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。

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