田舎の高速道路ですら珍しくなくなった、リーフ

2代目リーフよりは、中古で出回った初代リーフの方をよく見かけるかも?

それでも地方都市とはいえ、東北最大の街・仙台ですから、リーフを見かけるようになったのは、東京より流行が遅れているからだろうと思っていたのですが。

ある日、三陸自動車道を石巻方面へ走っていると、目の前を普通に初代リーフが走っていて、「おいおい高速道路なんて走って、バッテリーは大丈夫なのか」と、ちょっと心配になりました。

しかし石巻方面に限らず、どこの高速道路を走っていてもリーフを見かけたから珍しいというわけでもなくなるのに、そう時間はかかりません。

さすがに一充電走行距離が短いi-MiEVや、高級車もいいところのテスラ モデルSやモデルX、それらの廉価版といえるモデル3やモデルYはめったに見かけないものの、リーフだけはやたらと見かけます。

多少は遠出ができる程度の航続距離、ほぼ同クラスのノートと変わらない実用性を持つ5ドアハッチバックで使い勝手の良さなどが評価されたのか、筆者の中ではかつての「ハイブリッドカー=プリウス」のように、「電気自動車=リーフ」というイメージになりました。

“スケベレバー”に“ティッシュ置き”…少子化対策に効きそうな名デートカーたち【推し車】

(広告の後にも続きます)

ノートe-POWERを見て思った、「なるほど!」

「電気自動車」というより、「モーターだけで走るクルマ」を当たり前にした功績が大きかったE12ノートe-POWER

月日は流れて2016年11月、日産はシリーズ式ハイブリッドカーの「ノートe-POWER」を発売、ハイブリッドカーではなく「新たな電気自動車」と宣伝していましたが、諸元表を見て「なるほど、そう来たか!」と納得。

プラットフォームこそ異なるものの(※)、マイナーチェンジ後の初代リーフと同じEM57モーターを使っており、つまりリーフのバッテリー容量を減らし、駆動系抜きのエンジンと燃料タンクを積んだのがE12ノートe-POWERではないか、と思ったのです。

(※初代リーフは2代目C11ティーダと同じBプラットフォーム、E12ノートe-POWERはVプラットフォームと言われている)

実際はそこまで単純ではないにせよ、外部から充電した電気を使うか、給油した電気で発電機(エンジン)を回した電気を使うかの違いはあっても、最終的にモーターで走る事には違いありません。

トヨタやホンダのハイブリッドシステムとはまた異なる、電気自動車ならではの回生ブレーキを多用したワンペダル双方もしかりで、「このノートe-POWERで電気自動車に慣れたユーザーが次に買うクルマとして、リーフは有力候補に上がるだろう」と思いました。

しかも、試しに所有するにはリスクが大きいリーフより、ガソリンを給油するノートe-POWERならリスクは少なく、今までのクルマからBEVへの橋渡しには最適です。