車を所有していれば、家族や友人などを乗せる機会もあるでしょう。しかし、気心の知れた相手ならいざ知らず、関係の遠い相手と同乗する際には相当に気を遣うもの。

車内の狭い空間を共にしていれば、いつも以上に相手の言動が気になることもあるでしょう。場合によっては、「もう二度と乗せたくない」という思いをすることさえあるかもしれません。

今回は「同乗者のイヤな振る舞い」について、ドライバーの方々に話を聞きました。

お義父さん、お願いだから自分のペースで運転させて……

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同乗者による不快な行動の代表例として、「運転への口出し」が挙げられます。教習所の教官であればまだしも、他人に一挙手一投足をチェックされることに鬱陶しさを感じる人も多いでしょう。

「義父が普段から高圧的で苦手なんですが、私の運転に対する口出しがとくに酷くてゲンナリしています。『割り込まれるから車間距離を開けるな』とか、『ナビよりこっちの道の方が早い』とか、ずっと急かすようなことを言ってくるんですよ。

横断歩道で歩行者がいて止まった時ですら、『一台だけなんだから通り過ぎた方が早いだろう』と言われて、やんわりルールだから、と伝えても『頭がカタい』みたいな」(30代男性)

移動中ずっと運転にケチを付けられ続ければ、さぞかし辟易した気分になることでしょう。ドライバーの望まない運転への指摘は、焦りや不注意の原因ともなります。同乗者としては、ドライバーが自分のペースで運転できるよう配慮したいところです。

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まさかの「車マウンティング」を仕掛けられて……

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さらに、運転へのダメ出しではなく「車へのダメ出し」をしてくる同乗者もいるようです。

「同じ保育園のママ友を乗せた時に、さんざんマウントを取られました。ウチはコンパクトミニバンなんですが、乗った瞬間から『えっ、こんな狭いんだぁ』とわざとらしく。

その人の家はアルファードなんですが、移動中もことあるごとに比較してきて。『こんなに外の音が入ってくるんだね、逆に新鮮』とか、『結構ガタガタ揺れるんだね、遊園地の乗り物っぽい』とか。

もう1人ママ友を乗せていて、その人は『使い勝手もよさそうだし、いい車じゃん』みたいにフォローしてくれていたんですが、『えぇでも、大事な子どもを乗せるんだし、やっぱり広くて快適じゃないと私はムリかなぁ』と譲りませんでした。

結局他にも色々あって、その人とは距離を置くことになりましたね」(30代女性)

いい車を買えば自慢したくなる気持ちもわかりますが、他人の車をこき下ろすのはマナー違反。せっかくいい車に乗っているのだから、余裕を持った振る舞いを見せてほしいところです。