7位:メルセデス・ベンツ W201(190Eなど・ドイツ)
「最善か無か」のコンセプトが活きた傑作
日本でも「ベンツ」といえば、この型のカタチを思い浮かべる人が多いかも知れません。
まだ現在のようにCクラスやEクラスといった車名になる以前、メルセデス・ベンツのスローガン「最善か無か」の通りに徹底した高品質にこだわった小型セダンで、日本の5ナンバーサイズに収まるほどコンパクトながら重厚感がある、典型的な「小さな高級車」です。
その後のメルセデス・ベンツは、斬新なデザインや最新装備の搭載、Aクラスなどスペース効率に優れるFF車も加えたラインナップを売りにしていきますが、初代Eクラス(W124型)とともに旧時代の最終傑作と言えるW201型は、現在も未だ色褪せない魅力を放っています。
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6位:シトロエン 2CV(フランス)
伝説的なフランス人の意地と合理性の結晶
第2次世界大戦前に開発されたものの本格量産前に戦争が勃発、フランスがドイツに占領されていた時代は農家の壁や屋根裏に隠され、戦後改めて発表された際には酷評されつつ、発売されるや大ヒット作という、デビューから波乱のエピソードを持つ2CV。
まさにフランス人の誇りと意地を見せつけるような車ですが、「4つのタイヤがついたこうもり傘」というほど簡素にして最低限のコンセプトながら、乗り心地や実用性には何の問題もなく、サハラ砂漠で故障した際には分解して1台のバイクに組み直して脱出した、など逸話も多数ある面白い車です。
多数のユニークな派生車を加えつつ1990年まで販売されましたが、リメイク版の登場が待たれます。