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千葉県白子町を舞台にした「白子藝術祭」を作り上げる、衣・食・住のクリエイター

marie claire

百年後を考える「白子藝術祭」

「百年後芸術祭」は自然や文化資源が豊かな千葉を舞台に、100年後の世界を考える共創の場としての芸術祭で、2023年9月から千葉県内の各所で行われている。「白子藝術祭」はその一環のイベントだ。

シラコノイエ

会場となるのは、千葉県東部に位置し太平洋に面する白子町にある、国指定有形文化財「シラコノイエ」。暮らしや生き方そのものをアートと捉え、建築やワークショップなどを通して思考の種を植える、「暮らしの藝術活動」をテーマとしている。

シラコノイエ

衣食住の体験型展示

「白子藝術祭」は、衣・食・住それぞれのプロフェッショナルが手がける三つのコンテンツで構成されており、1日3部制でそれぞれ少人数での体験型展示を行う。

「衣」を担当するのはファッションデザイナーの高橋悠介。パリ・ファッションウィークでも活躍するファッションブランドのCFCLを手がけている。CFCLと写真家 蓮井幹生とのポートレイトプロジェクト「SILHOUETTE」のスピンオフ「SILHOUETTE in Shirako」の展示とともに、カプセルコレクション「Shadows」を発表する。

「SILHOUETTE in Shirako」

「食」の分野では、「シラコノイエ」の主でありライフスタイリストの大田由香梨による、白子町の旬の食をいただくワークショップを開催。

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「住」の体験は、「白子藝術祭」の舞台となる「シラコノイエ」の建築ツアー。大田由香梨と建築家の隈研吾による共同プロジェクトで、白子町にある築180年の古民家を改修した。まさに白子町の歴史と100年後を考えるのにふさわしい空間となっている。

長嶋りかこが手がける公式図録が発売

白子藝術祭公式図録のブックデザインは、数々の著名な広告を手がけるアートディレクターの長嶋りかこが担当。写真家の高野ユリカが撮り下ろした「シラコノイエ」に残された貴重なガラス乾板写真や、CFCLによる「SILHOUETTE in Shirako」の展示写真が掲載されている。

白子藝術祭公式図録 ¥3,800(税込み)

3人の出展クリエイターがそれぞれの視点で建築、ファッション、食の未来と暮らしを語ったコラムも掲載。190年の時を経て存在するものの今。そして、100年後の視点で語られる写真と文章が織りなす一冊となっている。図録は現地の他、白子藝術祭公式オンラインショップにて予約販売中。4月27日(土)より順次配送予定。

出展クリエイターからのメッセージ

「白子藝術祭」に参加した建築家の隈研吾、ファッションデザイナーの高橋悠介、ライフスタイリストの大田由香梨の3人からメッセージを紹介しよう。衣食住それぞれのプロフェッショナルが表現する100年後の白子町の姿をその目で確かめてみて。

隈研吾 / 建築家

「南から様々なものを運んでくる黒潮と、東北の山や谷につながる山の文化が衝突する千葉という場所自体に、懐の深さと豊かさがひそんでいます。100年後を想いながら、この土地の持つ素晴らしいエネルギーを体感していただけたら嬉しいです」

隈研吾 © J.C. Carbonne

高橋悠介 / ファッションデザイナー

「百年前、千年前から続く普遍的な価値ある文化を後世にバトンをつなぐことは私たちの大事な役目であることは間違いありません。しかし変化を恐れず、過去から脈々と続く文化の本質と向き合う気概を持って、同じ時代を生きる人々と共に時代を作り続けることが、もっと大切なのだと思います。次の世代の人々が、時にはそれを否定し、時には活用して、この世界は続くのです」

高橋悠介 ©︎Yosuke Suzuki

大田由香梨 / ライフスタイリスト

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