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カリフォルニアで次に注目される産地パソ・ロブレス

ワイン王国

パソ・ロブレスはカリフォルニア州のロサンゼルスとサンフランシスコのちょうど中間あたりに位置するワイン産地。地名はスペイン語で「オークの木の道」を意味する通り、オークの木が自生しており、温泉でも有名。ナパ・ヴァレーに次ぐ観光地としても知られている。

そんなパソ・ロブレスの魅力を伝えるセミナー「パソ・ロブレス、思ったよりもクールかも!」が開催された。生産者団体「パソ・ロブレス・ワインカントリー・アライアンス」(PRWCA)のコミュニケーション・ディレクターであるクリストファー・タラント氏が講師を務め、現地から5生産者が登壇しそれぞれのワインについて語った。

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左から「パソ・ロブレス・ワインカントリー・アライアンス」(PRWCA)のコミュニケーション・ディレクターであるクリストファー・タラント氏、クリス・チェリー氏(ヴィラ・クリーク・セラーズ、マハ・エステート) ステファニー・テルリッチ氏(ジョルナータ) ジェイク・ベケット氏(ピーチーキャニオン ワイナリー) スティーヴ・ロアー氏(J. ロアー) シモーネ・ベラルデッリ氏(ラヴァンチュール)

まずは産地の概要から。パソ・ロブレスが「アメリカ政府承認ブドウ栽培地域」(AVA)として認定されたのは1983年のこと。カリフォルニアのAVAの中でも早く、ナパ・ヴァレーと同時期に認定された。それから11のサブAVAを申請し2014年に認められた。ブドウ畑面積は1万7000ヘクタール、250以上のワイナリーがワインを造っている。

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このエリアはサンタ・ルチア山脈、チョーラム・ヒルズ/ラ・パンザ山脈という二つの山脈に囲まれている。太平洋からの距離も9キロほどと近いが、この山脈が海風を遮るため昼夜の寒暖差があり、このおかげでブドウに上質な酸が保持される。土壌は石灰質が多く、粘土や砂質ローム層とエリアによって混ざっている。石にしっかり水が吸収されるためワインの酸度が保たれるという。

現地より生産者が登場 パソ・ロブレスでのワイン造り

セミナーでは5生産者のワインが紹介された。

「マハ・エステート」は2003年設立の小規模な家族経営のワイナリー。2015年からビオディナミとオーガニックの認証を取得し、テロワールを反映したワイン造りを行っている。『ビフォア・エニィワン・エルス 2021年』はクレレット・ブランシュという南仏の土着品種100パーセントで造られる。ふくよかで長期熟成できるワイン。ブルゴーニュやローヌ、サンセールのようなワインを目指しているという。

イタリア品種だけを栽培し、伝統的なワイン造りでブドウの個性を生かす「ジョルナータ」。『ジョルナータ サンジョヴェーゼ 2021年』はダークチェリーやカシス、ハーブの香りが豊かな赤ワイン。45日間発酵させ、時間をかけ果皮からの要素をしっかり抽出している。

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