今一番危険な車両盗難手口・CANインベーダーとは?仕組みと対策方法

CANインベーダーの対策方法

結論から言うと、CANインベーダーに対する完全なる対策方法はありません。しかし、物理的なセキュリティを講じておくことで車上荒らしには遭っても車両そのものを盗難されるリスクは大幅に減少します。

これから紹介するタイヤロックやハンドルロックは、CANインベーダーに対するリレーアタックやコードグラバーにおいても非常に有効な防犯対策です。


タイヤロック
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特にタイヤロックに関しては見た目のインパクトもあるため、そもそも犯人が盗難使用する気持ちを消沈させる効果も期待できます。


ハンドルロック

ハンドルロックのみの場合は、強固なタイプを選ばないと、近年は簡単に破壊されてしまいます。安く抑えようとして性能が低いものを購入しても、意味をなさない場合があります。

2つ同時に使用するのが理想的ですが、車に乗り降りする際の手間が増えてしまうのが唯一のデメリット。使う使わないに関わらず、不安なときに備えて車内に収納しておくだけでも心持ちが変わるでしょう。

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他にも有効な防犯対策

タイヤロックやハンドルロックのように車そのものを盗まれないようにする対策に加え、自宅の駐車場に監視カメラを設置したり、盗まれても位置がわかるようにGPS発信機を取り付けたりする、といった盗まれた後の対策も重要。

盗まれた後に車両が発見される可能性を高めることができます。

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通用しない対策


CANインベーダーには通用しないが、リレーアタックやコードグラバーといった盗難には有効。
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CANインベーダーは冒頭でも解説したとおり、スマートキーを必要としない盗難手口です。

そのため、スマートキーを電波遮断タイプのキーケースに入れたり、金属製の缶で保管したりといった、リレーアタックやコードグラバーで有効だった対策は通用しません。

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狙われやすいのは高級車


出典:日本損害保険協会「第21回自動車盗難事故実態調査結果」

コードグラバーの記事でも解説しましたが、日本損害保険協会「第21回自動車盗難事故実態調査結果」によると、最も盗難にあっているのはトヨタのランドクルーザー、レクサスのLXやRXといった高級SUV。

実際、これらの車種の盗難は2020年1月現在でも多数報告されています。

また、盗難が発生しやすい場所は自宅の屋外駐車場、時間帯は夜22時~翌朝9時の間だと言われています。

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