フェラーリ新型「スーパーカー」日本初公開! 830馬力のV12エンジン搭載!? 「12チリンドリ」とはどんなモデルか

2024年6月11日にフェラーリ・ジャパンは「12チリンドリ」を日本初公開しました。一体どのようなクルマなのでしょうか。

最新V12エンジンモデルが日本初上陸

 2024年6月11日にフェラーリ・ジャパンは、V12自然吸気エンジンを搭載する新型2シータークーペ「12Cilindri(ドーディチ チリンドリ)」を日本初公開しました。

 1947年にフェラーリの名を初めて冠した「フェラーリ125S」以来、約77年間に渡ってV12自然吸気エンジンを作り続け、オーナーを魅了し続けてきました。

 そんなV12エンジンは今や内燃エンジンの究極的な姿となっています。

 昨今の脱炭素化に向けて、各自動車メーカーがダウンサイジングターボ化やEV化を進めるなか、フェラーリは「12気筒」を意味する名前を冠し、6.5リッターV12自然吸気エンジンを搭載した純内燃エンジンの12チリンドリを発表しました。

 このエンジンには、チタン製コンロッドや軽量化されたアルミニウム合金製ピストンなどを採用。

 最高出力830ps・最大トルク678Nmを誇り、0-100km/h加速は2.9秒、最高速度は340km/hに達します。

 そこに8速DCTを搭載し、自然吸気エンジンでは初の「アスピレーテッド・トルク・シェイピング(ATS)」により、トルクカーブの精密な電子制御が可能です。

 新設計のアルミニウム製シャシは、前身となる「812 スーパーファスト」よりもホイールベースが20mm短く、ねじり剛性は15%向上。

 フェラーリの量産モデルとして初めてフレームの一部にリサイクル素材を採用しており、動的挙動の明確化とサスペンション精度の向上が図られています。

 また足回りには4WSも備え、コーナリング中のヨーマネージメントや素早いハンドル操作での応答性なども向上させています。

 12チリンドリのデザインは、1950年代から60年代の伝説的なグランドツアラーからインスピレーションを受けており、特にフロントノーズの黒いグラフィックパターンは、1968年デビューの「365GTB/4(通称デイトナ)」を彷彿させます。

 プロモーションも伝統的なスポーツカーらしいロングノーズショートデッキを踏襲し、全体定期にクリーンなラインで構成されたフォルムを特徴としています。

 またフロントフェンダーと一体化したボンネットには、冷却用の排熱ダクトが配置され、リアには横長のブレードに埋め込まれたテールランプと、速度に応じてダウンフォースを生成する三角形の可動フラップが設置されています。

 インテリアには15.6インチのドライバーディスプレイ、10.25インチのセンターディスプレイ、8.8インチの助手席ディスプレイを備えた新しいHMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)を搭載。

 そのほか、高級オーディオブランドのブルメスターと共同開発した、1600W&15スピーカーのハイエンドなオーディオシステムをオプションとして提供されます。