今なら最新の本格軽FRスポーツなんて775万円以上ですよ!

旧規格軽のサイズで本格FRオープンスポーツを実現していたカプチーノ ©MOBY

MOBYでは過去の「推し車」企画でスズキ カプチーノの市販に至るまでの話を中心に紹介しましたが、今回はそのリメイク版です。

今や「軽FRスポーツ」なんて言ったらケータハム セブン170が「775万5,000円から!」と驚きの価格になっていますが、かつてカプチーノは後期AT車を除けば税別150万円以下…1997年3月までの消費税3%の時期なら税込でも約150万円で買えたものでした。

今や中古でも200万円前後、強気だと500万円のプライスさえ見られるカプチーノですが、それでもこんなクルマがもう出ないと思えば安い?!

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150万円くらいで本格軽FRスポーツが買えた、幸せな時代

これが車両本体価格150万円くらいと言えば今なら安く感じますが、他のホッチハッチとかはもっと安かった時代です

以前の記事ではカプチーノ発売にまつわるアレコレから、現代に蘇らせる現実味までお話しましたが、バブル時代から2000年代までの日本ってホントにいろいろといい意味で狂っており、今の基準で考えると「何もかも安く」、そして勢いがありましたね。

今なら某牛丼屋で超特盛を頼んでも、「俺の若い頃はこれくらいで大盛じゃなかったっけ?」(※あくまでイメージです)とため息ついちゃいますが、「安くてもお腹いっぱい食べられる日本という国」はもう存在しないので、それを嘆いても仕方ありません。

しかし、1991年11月に発売されたスズキ カプチーノが税別145万8,000円、消費税がまだ3%でしたから税込でも150万1,740円で買えたのが、今ケータハム セブン170で同じように軽FRスポーツを楽しもうと思えば5倍以上の価格だと思えば…牛丼はまだマシです。

カプチーノ以外にもオートザム AZ-1(149.8〜159.8万円・税別)、ホンダ ビート(138.8〜145万円・同)だって今考えれば格安。

ただし、1.3リッターターボのトヨタ スターレット グランツァVが130万円台、テンロク175馬力の三菱 ミラージュ サイボーグが140万円代の時代ですから、当時としちゃ軽スポーツは割高だったんですね。

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