沖合いにボートで出て、漁礁ブイなどに付いている大型魚をキャスティングゲームで狙います。
一文字防波堤からも、キャスティングゲームで同じような大型魚を釣ることが可能です。
その対象魚として人気が高いのは、シイラでしょう。
いったいどんな特徴や習性を持っているのか、釣り方や食べ方と合わせてご紹介します。
シイラとは
シイラとは、スズキ目シイラ科に属している海水魚のことです。
地方によって呼び名が変わり、ペンペンやマンビキと呼ばれることもあります。
シイラの体は、縦に平たくて細長いカタチをしています。
体高は高く、他の魚にあるような背中部分の盛り上がりは見られません。
体色は、背中側が濃い緑色で、お腹側は金色に光っています。
体表には、青みがかった小さな斑紋が散らばっています。
この斑紋は、シイラが危険を察知したり興奮状態になると、金色に変色する特徴を持っています。
釣り上げて活け締めすると、シイラの体色から急激に色彩が抜け落ち、わずかな時間で黒っぽい色になってしまいます。
シイラには、丸くて小さなウロコが、体表に並んでいます。
オスは成長すると、前頭部が大きく張り出してきます。
メスは成長しても、あまり角張った頭にはならず、つるんとした卵型のままです。
シイラの背ビレは、頭部から最後尾の直前まで伸びていて、背のほぼ全面に及んでいます。
尾ビレは、深く切れ込んだ二股になっています。
成長すると、体長は最大2mに達し、体重は40kgのものが泳いでいるのに出くわします。
ここまで大きくなったものをルアーで掛けると、かなり強烈に暴れ回り、その釣り味は多くのアングラーを魅了しています。
シイラの生息域は、世界各地の温帯・熱帯の海域に分布しています。
外洋の表層を、群れを成して回遊する習性を持っています。
海水面に流木や流れ藻などが浮かんでいれば、真下に付いたりします。
春から夏の季節になると北上して、秋から冬は南下する傾向があります。
季節回遊と呼ばれる習性で、シイラを知る上で把握しておきたい習性のひとつです。
成魚になると、マアジやマイワシ・カワハギなどを捕食対象にし、共食いもします。
活イワシを用いたエサ釣りや泳がせ釣り・一本釣りなどが、各地でおこなわれています。
当然ルアーやメタルジグを用いた、キャスティングゲームの対象魚でもあります。
オフショアでもショアでも楽しめるのが、多くのアングラーを魅了する要因になっているでしょう。
日本の市場には、あまり流通しませんが、ハワイではマヒマヒと呼ばれていて、高級魚として扱われています。
旬は夏で、産卵時期は春から秋にかけて。
シイラの寿命は、5年程度といわれています。
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シイラの釣り方をマスターしたい!
シイラの釣り方は、ルアーやメタルシグのキャスティングゲームがメインアプローチになります。
ボートデッキから流木や漁礁ブイなどを撃つ、オフショアキャスティングが有名です。
夏になれば、ショアからのキャスティングゲームでもじゅうぶん狙えるでしょう。
ダイビングペンシルやポッパー・メタルジグなどで叩くと、豪快に食い付いてきます。
一度でもバラしてしまうと、金色の警戒色になったシイラが泳ぎ回ることになり、周辺の他のシイラがルアーを追わなくなることがあります。
フックポイントは常に確認して、鈍っていたら交換してください。