タイラバゲームを船の上でおこなっていると、マダイによく似た魚が釣れることがあります。
その名は、チダイ。
いったいどんな魚なのか、ここではチダイの特徴や習性・釣り方・食べ方について、詳しくご紹介しましょう。
チダイとは
チダイとは、スズキ目タイ科に属している海水魚のことです。
とにかくマダイそっくりなので、見分け方を知らないと、タイラバゲームでマダイが釣れた!と勘違いしてしまうかもしれません。
チダイの体色は、全体的に紅色になっています。
お腹の部分は、淡い紅色で、エラブタの後ろ端部分が、赤く血で滲んだように見える濃い赤色です。
この赤が血のようなので、血鯛=チダイと呼ばれるようになったとのこと。
チダイのほうがマダイよりも体高が高く、目玉の黒目の割合が大きいですから、この2点でマダイと見分けることができます。
体長は、マダイより大型にならませんし、大きいものでも体長45cmで、ウエイト1kgほどでしょうか。
背ビレの3番目のトゲが、長く伸びる特徴を持っています。
また尾ビレの後縁が、マダイのように黒く縁取られていない点にも注目しましょう。
チダイの生息域は、北海道の南部から九州地方まで広く分布しています。
沖縄周辺では、その姿を見ることはできません。
チダイの体色は、マダイより鮮やかに映るので、関東地方ではハナダイと呼ばれています。
それ以外の呼び名は、レンコダイ・チコダイ・ヒメダイ・オオッパナ・アブラッコ・クロコ・チゴなどです。
水深30mから100m程度の砂底に定着する習性があり、産卵の時期は9月から11月にかけて。
捕食対象は、エビ・カニなどの甲殻類や、イカ・タコなどの軟体動物、ゴカイ・イソメなどの多毛類がメインとなります。
マダイより大きな群れを作るので、船から胴付き仕掛けを投入すると、枝バリに鈴なりに小型のチダイが掛かることがあります。
サイズがマダイより小さいものが多く、市場に出ると安値で取引されるケースがほとんどです。
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チダイの釣り方をチェック!
チダイの釣り方は、船釣りがメインになります。
エサ釣りなら胴付き仕掛けで、最下部に40号程度のナス型オモリをぶら下げて、複数の枝バリを連ねて食わせます。
天秤にコマセカゴを付けた仕掛けなら、その下にウイリーを連ねる釣り方もよく使われます。
そして何よりエキサイティングなのは、ひとつテンヤ仕掛けやタイラバでしょう。
積極的にボトムを叩いては浮かせて沈め、誘いをかけて食わせるようにします。
マダイに混じってチダイが釣れるのですが、前述のように大きな群れを構築する習性があるので、チダイが1匹釣れると連発することが多いです。
ひとつテンヤ仕掛けは12号程度のものを、タイラバは100g程度のものが、船上で扱いやすいでしょう。
使用するタックルは、軽量で張りのあるブランクスを採用しているものがベターです。
チダイ以外に、マゴチやホウボウ・カサゴなどもカンタンに釣れるので、初心者アングラーにおすすめの釣りともいえるでしょう。
実際にタイラバで掛けてみると、引きはかなり強めで、やり取りを楽しめる魚でもあります。
特に好んで食い付いてくるネクタイカラーはありませんから、上手くローテーションしながら使ってみましょう。
1色のみを使い続けるより、切り換えていくほうがアタリは出やすく感じました。