知る!は楽しい!登山前にミュージアムへ行こう

登山の前にまずは気持ちを高めようということで、「TAKAO 599 MUSEUM(たかおごーきゅーきゅーみゅーじあむ)」にやってまいりました。高尾山口駅から徒歩4分、入館料は無料です。2015年にオープンし、一面ガラス張りの建物が目を惹きます。
ちなみにインパクトのある599という数字は高尾山の標高から。
いきなりモダンな雰囲気で、わたしの中の高尾山イメージが早速アップデートされました。
海外からのおしゃれな観光客も多く、海外旅行に来ている感覚です。

中に入り真っ先に目に入ったのが、NATURE WALL(ネイチャーウォール)というこちらの展示。壁一面に高尾山に棲む動物たちの剥製が並んでいます。
大きな絵本を開いたかのようで、とてもワクワクします。
1時間に1回、プロジェクションマッピングが投影されるようです。
今回は残念ながら体験することができなかったので、次回の楽しみにとっておきたいと思います。

高尾山の人気者、ムササビ。展示を見て驚いたのが、その大きさ。
全長約80cmもあります。空飛ぶ座布団ってよばれているらしい。
わたしがイメージしていたのは約30cmのモモンガの大きさでした。
(こちらは空飛ぶハンカチだそう!)
ムササビが日本固有種ということもこの展示で知ることができました。
知るって楽しいですね!そして、知るとどうしても本物が見たくなりますよね。
ムササビは活動するのが日没後からなので、観察したい方はナイトハイキングのツアーがオススメです。わたしもいつかムササビに会いたい!

■TAKAO 599 MUSEUM(たかおごーきゅーきゅーみゅーじあむ)
住所:東京都八王子市高尾町2435-3
TEL:042-665-6688
営業時間:8〜17時(最終入場16時30分。12〜3月は〜16時、最終入場15時30分)
定休日:無休(メンテナンス等による臨時休館あり)
料金:入館無料

ミュージアムで勉強したら、小腹が空いてきたぞ!
ということで名物の高尾まんじゅうで腹ごしらえ。
高尾山の麓にある「有喜堂本店(ゆうきどうほんてん)」は創業明治30年代の老舗中の老舗。店のたたずまいも風情があって素敵です。

蒸し籠から蒸したてほかほかの「まんじゅう」1個130円を出してくれました。
白色がこしあんで茶色が粒あんです。やさしい甘さで、おいしい!
食べ歩きにもちょうどいい大きさで、あっという間に両方とも平らげてしまいました。
本当は1個残して、下山後に食べようと思っていたのですが我慢できませんでした(笑)

■有喜堂本店(ゆうきどうほんてん)
住所:東京都八王子市高尾町2478
TEL:042-661-0048
営業時間:10時~16時30分
定休日:不定休

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いざ、登山開始!自分に合ったコースを選ぼう

さぁ、ついに登山開始です。
スタート地点は高尾登山電鉄の清滝駅。三角屋根の建物が目印です。
入り口のパネルにさまざまな難易度のコースが書かれているので、
自分に合ったコースを選びます。
わたしは最も初心者向けと言われているコースで山頂を目指すことにしました。
山頂までの所要時間は約40分。
このコースはほとんどの道が舗装されているので、普段着でも登れます。
まず清滝駅からケーブルカーで山腹まで行き、そこから1号路というルートで登ります。

ケーブルカーは予約の必要はなく、当日に切符を買えば乗車可能です。
駅に時刻表があるので、帰りの乗車時間を確認しておくのがおすすめです。
わたしが乗車するのは、こちらのかわいい配色のもみじ号。
コンパクトな見た目ですが、最大で135人を一度に運ぶことができる力持ち。
ちなみに、色違いのあおば号もあるみたいです。

山腹までの所要時間は6分。あっという間に高尾山駅(標高472m)に到着です。
ケーブルカーといえば、揺れが少なくのほほんとしたイメージがありますが、
この線路はケーブルカーの中では日本一の急勾配の31度18分ということで、なかなかスリリングでした。
ちょっとしたアトラクション気分が味わえて、何だか楽しくなってきました。

■高尾山ケーブルカー(たかおさんけーぶるかー)
住所:東京都八王子市高尾町2205
TEL:042- 661- 4151
営業時間:8時~18時30分(季節により異なる)
定休日:無休(点検整備等を除く)
料金:片道490円、往復950円

高尾山駅から1号路を進むと正面に門が見えてきました。
ここは浄心門という門で、ここから先は薬王院という寺院の聖域になります。
髙尾山薬王院は、成田山、川崎大師と並ぶ真言宗智山派の関東三大本山のひとつで、パワースポットとしても有名です。ハイキングをしながら、参拝することもできるのが高尾山の魅力の一つです。門を通り抜けしばらく進むと、道が二手に分かれます。
左のコースは、急な階段道の男坂。右のコースは、なだらかな坂道の女坂。
ケーブルカーのおかげでまだ元気いっぱいなので、男坂を選びました。

■高髙尾山薬王院(たかおさんやくおういん)
住所:東京都八王子市高尾町2177
TEL:042-661-1115
営業時間:9~16時
定休日:無休
料金:境内無料

男坂は全部で108段。かなり上りがいがあります。
この108段には意味があって、仏教でよく使われる人間の煩悩の数だそうです。
想像以上に急な階段だったので、やっぱり女坂にすればよかったかもと後悔しつつも、
何とか階段を上りきりました。さらに門をくぐり境内に進むと
ご褒美かのように、きれいなミツマタの花がお出迎えしてくれました。
黄色い妖精みたいでとってもかわいいです。疲れも吹き飛びました。

境内を抜けて木道の緩やかな坂道を進んで行くと、高尾山頂の看板が。
もう少しでゴールです。最後の登りを5分ほど歩きます。

ついに山頂に到着です。平坦な広場になっているので、ぱっと見は普通の公園にしか見えませんが(笑)2015年から新しくなったこちらの標識で記念撮影。約40分のプチ登山。
わたしの通ったコースは山登りというより階段上りでしたが、達成感はしっかりと味わえました。

山頂の端には展望台が。見晴らしのいい景色が広がっています。
3月初旬の少し雪の残った丹沢の山々がきれいでした。晴れていれば富士山も見えるそうです。
空気がおいしいなぁ、と深呼吸。ちょうどいい疲労感が心地いいなぁ。そんなことを考えていたら、ふと黄金色の液体が頭の中をよぎりました。そうだ、ビールを飲もう!
こうなってしまったら、一刻も早く下山しなければなりません。
お目当てのビールは麓にあるのです。

■高尾山山頂
住所:東京都八王子市高尾町2176
TEL:042-664-7872(高尾ビジターセンター)
営業時間:24時間(夜間登山はライトなどの携行必須)
定休日:無休

ケーブルカー乗り場まで後わずかのところで、「ごまどころ権現茶屋(ごまどころごんげんちゃや)」の団子の誘惑に負けました。
店先で炭火で焼いているのは流石に反則です。
高尾山名物の黒ごまがたっぷり入った「黒ごま醤油だんご」400円は、1本に2300粒も入っているそうです。

外はこんがり、中はもちもち。黒ごまの香ばしさがやみつきになります。
ちなみにここのだんごは、串の根元を切って渡してくれるのですが、
「苦死を切る」という意味が込められているようです。

■ごまどころ権現茶屋(ごまどころごんげんちゃや)
住所:東京都八王子市高尾町2177
TEL:042-661-2361
営業時間:11~16時
定休日:無休