日産が「新型スカイライン」を今夏発売! 史上最強スペック×「旧車風デザイン」採用!? 匠の“手組みエンジン”搭載した「超特別モデル」の特徴は?

日産が2024年夏に発売を予定している「スカイラインNISMO Limited」は、どのような特徴があるのでしょうか。

“匠”手組みの特別なエンジンを搭載

 日産は2024年夏に、新型「スカイラインNISMO Limited」を発売します。
 
「スカイラインGT」の集大成として、走行性能が高められた「スカイライン NISMO」のさらなる特別モデルですが、どのような点が異なるのでしょうか。

 スカイラインは1957年に登場したセダン/クーペです。歴代モデルでハンドリングに優れたFR(後輪駆動)や、スポーティな味付けの6気筒エンジンを搭載していることが特徴です。

 現行型は2013年11月に発表された13代目で、日産が国内販売しているセダンとしては唯一のモデルとなっています。

 このうちスカイラインNISMOは、2023年9月に発売された特別仕様モデルです。

 レースで輝かしい活躍を見せた2代目「スカイライン GT」をはじめ、複数の歴代スカイラインをオマージュしたデザインに加え、日産モータースポーツ&カスタマイズ(NMC)の「NISMO」ブランドによる専用チューニングが随所に施されています。

 ベースは現行モデルのハイパフォーマンスグレード「400R」で、パワートレインは同一であるものの、出力を向上させ最大出力420馬力・最大トルク550Nmを発生。スカイラインとしては史上最強のスペックとなっています(GT-R除く)。

 さらに、「GT-R NISMO」と同様のフロントウインドウ接着剤の使用によりボディ全体の剛性向上を図り、専用チューニングサスペンションやスタビライザー、トランスミッションをはじめとする各種制御も専用にチューニングしています。

 エクステリアでは、「NISMOロードカー」シリーズに共通するステルスグレーを設定したほか、各部のレッドアクセントを施しました。フロントバンパーロアやフォグランプ周辺、前後ホイールをつなぐラインなどに往年のスカイラインらしさも取り入れています。

 また、スクエア形状のロアグリルや専用フォグランプ、リアフォグランプなどはスーパースポーツカー「GT-R NISMO」(2024年モデル)や「フェアレディZ NISMO」とも共通する、最新世代のNISMOロードカーと同様のデザインとなっています。

 インテリアでは、400Rをベースに黒基調で統一し、上質で落ち着いたドライビング空間を演出。ドライバーシート周辺では、センターコンソールやステアリングにレッドのアクセントを随所に施し、ステアリングにはさらにセンター位置を示すマーキングもあしらいました。

 このほか、280km/h表示の専用メーターや、オプションとしてカーボン製加飾パネルとレカロ製スポーツシートを用意します。

 そして、スカイラインNISMO Limitedは、S54A-1型「スカイラインGT」誕生60周年を記念した特別なモデルで、スカイラインNISMOと比べ、こだわりと作り込みが付加されました。

 GT-Rのエンジンを組み立てている横浜工場の匠ラインにて、特別な資格を持つ匠が一つ一つを手組みで作り上げる高精度なエンジンを搭載しています。

 バルブクリアランスを、髪の毛の太さと同程度の20マイクロメートル差まで抑えることで、性能のバラつきを極限まで低減しています・

 エクステリアでは、ボンネットに専用デカールが貼付され、艶消しガンメタリック塗装のホイールを特別装備しています。

 インテリアではスカイラインNISMOではオプションとなっているレカロ製スポーツシート、およびカーボンパネルを装備し、20kgの軽量化を図りました。

 さらに、Limitedの証として、エンジン組み立て担当者を記した匠ラベル、100台限定を刻印した専用シリアルナンバープレート、専用エンブレムを装着しています。

 そして出荷検査では、特別走行メニューが追加されており、ATの変速精度が調整されています。

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 新型スカイラインNISMO Limitedは100台の抽選販売(すでに終了)となり、価格(消費税込)は947万9800円です。

 なおベースのスカイラインNISMOに対し159万9400円高の設定となっています。