「伝統の100年フード部門〜江戸時代から続く郷土の料理〜」に認定されている、島根県の「津和野の芋煮」。

日本三大芋煮の一つ、津和野町の芋煮は笹山地区の豊かな火山灰土質で育った、粘りときめの細かさをもつ里芋が使われています。小鯛をあぶって手で一つ一つ身をほぐし、昆布とともに取った出汁で里芋をじっくりと煮つけ、塩と薄口しょうゆで味付け。刻んだ柚子の皮を添えれば、上品な味わいに仕上がります。

見た目は至極シンプルですが、奥深い味わいに魅了されるはずです。

津和野百景図第71図に描かれる松林山天満宮には嘉永2年(1849年)に芋煮を囲み、酒を酌み交わす様子が描かれた額が奉納されており、既に芋煮が身近であったことがわかります。

現在では毎年10月に「芋煮と地酒の会」として受け継がれており、地元料理人が大鍋を前に腕を振るいます。芋煮や地酒が振る舞われ、訪れる人々とともに秋の味覚を堪能し、津和野伝統の食文化を伝えています。

【100年フード】ページはこちら https://www.drivenippon.com/foodculture/food-shimane/

【津和野町役場】

https://www.town.tsuwano.lg.jp/www/index.html