メルセデスAMG CLE53 4マティック+を発表。ハイパフォーマンスクーペのセグメントに刺激的な一手を、撃つ!

2023年12月6日(現地時間)、メルセデス・ベンツは欧州仕様のメルセデスAMG CLE53 4マチック+クーペを発表した。エッジの効いたスタイルとあいまって、本格的なハイパフォーマンスをダイナミックに楽しむことができそうだ。

メルセデスの最新クーペに設定された最強バージョン

メルセデス・ベンツは、Cクラスの俊敏性とスポーティさにEクラスのスペースとステータスを兼ね備えた新しい2ドアクーペ「CLE」を2023年夏に発表(11月から欧州で発売)したが、そのハイパフォーマンスモデルとして、「メルセデスAMG CLE53 4マティック+クーペ」を発表した。

基本的なスタイリングはベース車のCLEクーペを踏襲しているが、フロントグリルは最近のAMG車に用いられている縦桟基調の「パナメリカーナ グリル」を採用。フロントエプロンも中央部にA字型を採用した専用のものを採用している。ヘッドランプは2分割タイプのLEDで、デイタイムランニングランプも備えている。

トレッドは前58mm/後75mm拡大され、リアビューは筋肉質だ。リアエンドでは丸いダブルテールパイプトリムや、トランクリッド後端のスポイラーも特徴的だ。テールランプは立体的デザインの2分割タイプのLEDで、ヘッドランプのデザインと呼応している。

インテリアでは最新のMBUXインフォテインメント システムを採用。12.3インチのデジタル ドライバーディスプレイや11.9インチのセンターディスプレイも備わる。ダブルスポークのAMGパフォーマンス ステアリングホイールや、人工レザーとブラックマイクロファイバーを使用したスポーツシートなども装着されている。

オプションのAMGオプティクスパッケージでは、前後バンパーの追加フリック、大型のリアスポイラー、リアディフューザー ボードなどが含まれる。さらにAMGナイトパッケージやAMGカーボンパッケージも設定されている。

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4輪駆動に4輪操舵も装備。気になる日本導入は?

パワーユニットには、M256型と呼ばれる3.0L 直6DOHCツインターボ ガソリンエンジンにISG(インテグレーテッド スターター ジェネレーター)を組み合わせたマイルドハイブリッド システムを採用。最高出力は330kW(449hp)、最大トルクは560Nmを発生するが、最大12秒間のオーバーブースト時には600Nmを発生できる。またISGは一時的に17kW/205Nmのエキストラパワーを追加する。

0→100km/h加速は4.2秒、最高速度はリミッターの作動する250km/hだが、オプションのAMG ダイナミック プラス パッケージを装着すると270km/hとなる。

これに組み合わされるトランスミッションは、AMG スピードシフト 9Gと呼ばれる9速トルコンAT。ドライブモードは、スリッパリー/コンフォート/スポーツ/スポーツ+/インディビデュアルが設定されている。駆動方式は車名が示すように4マティック+の4WDだが、必要に応じてフロントアクスルは完全に切り離され、RWDとなる。

ドライブモードに応じてステアリングの感度は3段階に可変し、またリアアクスル ステアリング(後輪操舵)も備えている。これは、最大100km/hの速度まで前輪と逆位相に最大2.5度まで転舵し、また100km/h以上では最大0.7度まで同位相に転舵する。

なお、このメルセデスAMG CLE53 4マティック+クーペだけでなく、標準モデルのCLEクーペに関しても、現段階では日本仕様についてはアナウンスされていない。

●エンジン:直6 DOHCツインターボ


●総排気量:2999cc


●最高出力:330kW(449hp)/5800ー6100rpm


●最大トルク:560Nm/2200ー5000rpm


(オーバーブースト時は600Nm)


●ISG最高出力:17kW(23hp)


●ISG最大トルク:205Nm


●駆動方式:フロント縦置き4WD


●トランスミッション:9速AT


●最高速度:250km/h(リミッター作動)


(オプション装着時は270km/h)


●0→100km/h加速:4.2秒


●WLTP複合燃費:10.3〜10.8km/L