「雨の日の洗車」っていいの? ショップがおススメする理由 実は集客目的だけではなかった?

よくガソリンスタンドやカー用品店など、洗車機のある店舗では雨の日に洗車の割引など行っています。強く推す理由はどこにあるのでしょうか。

雨の日の洗車は悪くない?

 ガソリンスタンドやカー用品店など、洗車機のある店舗では、雨の日の洗車料金割引をしている所が結構あります。なぜわざわざ雨の日に洗車を勧めるのでしょうか。

 この件に関して、カー用品店の担当者に聞くと、まず雨の日にお客さんを呼び込みたいという狙いがあるそうです。

 当然といえば当然なのですが、雨の日は客足も伸びなくなるので「そろそろ洗車をしたいと思っているドライバーの目に留まるようにしています」とのことです。

 しかし、ただお客さん確保のためだけに、洗車割引をするというわけではありません。鳥のフンなど固まった汚れは、雨で柔らかくなり落ちやすいということのほか、晴れの日の洗車では必須の拭き上げ作業なども不要になるので、結局は作業時間の短縮につながり、回転率も向上するのだそう。ただし、乾燥が必要なコーティングなどの作業はできません。

 他方、「雨水が汚れを落としてくれるから、洗車はいらないのでは?」と考える人もいますが、これはかえってボディに悪影響を及ぼすことがあります。ボディに付着した砂や鉄、PM2.5などの微細な物質は、雨が降ると泥だんごのような塊となり、雨がやんで乾くと硬くなり頑固な汚れとして残ることがあるのです。

 メリットも多いように思える雨の日の洗車ですが、雨の降り方は見計らう必要があります。たとえば、「ちょっと降ってから晴れる」ようなケースは逆効果。むしろ雨水に含まれた大気中の汚れが固まりやすくなるとも言われます。そして、最悪なのは「カンカン照りの晴れの日の洗車」だと、カー用品店の関係者など誰もが口を揃えました。