【2023年最新版】サウジアラビアってどんな国?観光に役立つ基本情報を徹底解説

2019年9月の観光ビザ解禁を機に観光地としての注目が高まる、中東・サウジアラビア。これまではイスラム教の巡礼目的でなければ一般人の渡航が難しく未知の国とされてきましたが、いよいよ謎の扉が開かれました。最近では観光地としての知名度が徐々に増し、「サウジアラビアに行ってみたい」という人の数も増えつつあります。

本記事では、そんな好奇心旺盛な人向けにサウジアラビアへの旅行に役立つ基本情報をご紹介しています。現地の治安からおすすめの服装や日数まで初心者でも分かりやすくまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

サウジアラビアってどんな国?

写真協力:サウジアラビア政府観光局

サウジアラビア(正式名称:サウジアラビア王国)は中東のアラビア半島に位置する国で、アジア大陸の南西端に位置しています。ヨルダンやオマーン、アラブ首長国連邦をはじめとする8ヵ国と国境を接し、アラビア半島の5分の4を占めるとされています。

写真協力:サウジアラビア政府観光局

日本の6倍あまりにおよぶ広大な国土を誇り、海や山、砂漠など地域によって異なる見どころを有するのが特徴。「石油の国」というイメージをお持ちの方が多いかもしれませんが、実は観光資源が豊富でとても見応えのある国でもあります。

以前はイスラム教の巡礼など限られた人しか行くことができませんでしたが、2019年の観光ビザ解禁以降、一般の旅行者でも気軽に行けるようになり、近年注目を集めています。

異国情緒漂うアラビアン世界

写真協力:サウジアラビア政府観光局

サウジアラビアでは空港に降り立った瞬間から、異国情緒溢れる光景に囲まれます。すれ違う人々は中東ならではの民族衣装に身を包み、街の至るところにはイスラムの礼拝堂「モスク」が点在しています。

写真協力:サウジアラビア政府観光局

訪れる先ではアラビアコーヒーとデーツで中東流の “おもてなし” を体感。街に響くアザーン(礼拝時間を告げる呼び声)、地元民の活気に満ちたスーク、旅人を温かく迎える人々の優しさ。

写真協力:サウジアラビア政府観光局

この国で体験する出来事はすべてが新しく、そして帰る頃には懐かしい。アラビアンな世界が秘めた不思議な魅力を体感してみましょう。

豊かな歴史と文化

写真協力:サウジアラビア政府観光局

イスラム教発祥の地であるサウジアラビアには、世界中から年間200万人以上の巡礼者が訪れています。最も有名なのはメッカとメディーナの2大聖地ですが、実は歴史深い見どころが多くあります。2023年7月現在、サウジアラビアでは6つの場所が世界遺産に登録されています。

写真協力:サウジアラビア政府観光局

これからの登録が検討される候補地を含めるとさらに10ヵ所以上あり、世界遺産の数は今後も増え続ける見通しです。ヨルダンやバーレーンなど中東諸国と歴史の繋がりがあるほか、東アフリカとアジアの要素が混ざった独特な文化を目の当たりにしたりなど、常に驚きと発見に満ちた冒険が楽しめるのも魅力。

写真協力:サウジアラビア政府観光局

その他にも、サウジアラビアには訪れるべき景勝地がたくさんあります。おすすめの観光地は別記事で紹介しているので興味のある方はぜひご覧ください。

https://www.veltra.com/jp/yokka/article/where_to_visit_saudiarabia/

変わりゆく姿に注目

写真協力:サウジアラビア政府観光局

サウジアラビアの自然といえば砂漠をイメージしがちですが、国土は紅海とペルシア湾(アラビア湾)に面しており、実はとても海の綺麗な国でもあります。西側に広がる紅海沿岸地域では「レッド・シー・プロジェクト(The Red Sea Project)」と称される大型プロジェクトが進行しており、大きな話題を呼んでいます。

写真協力:サウジアラビア政府観光局

周辺には大小90以上の島々が点在し、カラフルなサンゴ礁や熱帯魚をはじめとする豊かな生態系を誇ります。2030年にはこれらのうち22の島々と6つの内陸部から成る敷地に、計50ものリゾートが誕生する予定です。

写真協力:サウジアラビア政府観光局

特筆すべきは、生物多様性(バイオダイバーシティ)への配慮を中心に据えた新たな観光開発のあり方にあります。近代的に生まれ変わりながらも、島の自然環境を維持・強化するリジェネラティブ・ツーリズム(再生型観光)から今後も目が離せません。

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日本からサウジアラビアへの行き方

写真協力:サウジアラビア政府観光局

2023年7月現在、日本からサウジアラビアへの直行便は就航していません。

東京(羽田・成田空港)または大阪(伊丹・関西国際空港)から中東諸国の主要都市を経由する乗継便を利用してアクセスするのが一般的です。

乗継時間にもよりますが、片道あたりの所要時間は最短14時間となります。トランジットをうまく活用すれば、アラブ首長国連邦やカタールなどの中東諸国を訪れることが可能です。「サウジアラビア+α」で旅行を楽しみたい人には経由地での乗り継ぎが8時間以上あるフライトを予約することをおすすめします。

リヤド(Riyadh)

写真協力:サウジアラビア政府観光局

首都リヤドにはエミレーツ、エティハド、カタール航空など様々な航空会社の路線が就航しています。日本から訪れる場合はリヤドを拠点に観光すると便利でしょう。

東京からの所要時間は最短14時間前後となります。

ジェッダ(Jeddah)

写真協力:サウジアラビア政府観光局

ジェッダは、首都リヤドに次ぐサウジアラビア第2の都市。

西部沿岸に位置しており、中東諸国のほかヨーロッパ方面からのアクセスも便利です。Wizz AirをはじめとするLCC(格安航空会社)が就航しているので、イタリアやトルコなどの人気観光地から気軽に足を延ばせるのが魅力です。

アブハー(Abha)

写真協力:サウジアラビア政府観光局

サウジアラビア南西部に位置する山岳都市。

標高は約2,000m以上あり、夏でも比較的涼しく過ごしやすいのが特徴です。日本からアクセスする場合はリヤドもしくはジェッダから国内線を利用するのが一般的、所要時間は1時間程度となります。

ドバイからFly Dubaiという航空会社の直行便が運航しているため、「中東の大都会と自然」の両方を楽しみたい方は必見です。