■家族の成長や状況に合わせ空間をアップデート

●神奈川県/D.Y邸

(※その他の写真は【関連画像】を参照)


奥様のミニ書斎。もともと奥様は家でデザインの仕事をしており、この空間をメインで使っていた。本棚やデスクも広々として使い勝手がいい。

明るく開放的なリビングダイニングをメインに、ご主人と奥様の2人のワークスペースが程良い距離感でレイアウトされているD.Yさんのお宅。

8年前、72㎡の中古マンションを購入してフルリノベーションした際は、ワークスペースは自宅で仕事をする奥様の書斎しかなかったのだという。

しかし近年、コロナ禍の影響でご主人も在宅ワークが中心となり、それをきっかけに半年前に新たなリノベーションを施して家をアップデート。子どもの成長などもあって暮らしが変化してきていることもその理由だった。

畳敷きだった小上がりを個性的なロフトに、そして隣のDENスペースをウォークインクローゼットとご主人のミニ書斎にするなど大きく手を入れた。


リビングダイニングからテレビのある方向を眺める。左手の扉を開けるとご主人のミニ書斎になっている。


ウォークインクローゼットを兼ねているご主人のミニ書斎。細長いデッドスペースをうまく活用し、籠もり感のある隠れ家に。

「1、2畳の細長いスペースですが、コンパクトで効率的に使えるお気に入りの場所ですね」と満足そうなご主人。

奥様のミニ書斎と比べるとやや狭いものの、逆に籠もり感があって秘密基地と例えたくなる雰囲気が漂う。ロフトとの間には小窓もあって自然光が入り、またドアも閉まるのでリモート会議も問題ないという。

「もともとデッドスペースを生かしたミニ書斎なんですが、デスクは造り付けにし、壁には自分で有孔ボードを張り付けてヘッドホンやCDを整理するなど工夫を施しました。前から自分の隠れ家が欲しかったので満足です」

ご主人と奥様それぞれの心地良いマイスペース、そして家族3人が楽しく集う生活空間がバランス良く揃い、いつも家族の笑顔は絶えることがないそうだ。


デスクは造り付けにし、右手の壁には有孔ボードを設置。フックをかけてお気に入りのモノをディスプレイするように整理している。


天井のシンプルな照明がロフトのような雰囲気を作り出している。リビングダイニングの空間もそうだが、モノ一つひとつ、部屋の各所にも夫婦のセンスが光っている。


小上がりだったスペースはロフトに。子どもも大人も楽しめる家族の秘密基地になった。


リビングダイニングとは別に小さめのテレビが置かれ、こちらではゲームも楽しむという。

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■秘密基地造りの3箇条

1、細長いデッドスペースを活用。
2、有孔ボードを設置して小物を整理。
3、夫婦それぞれのスペースを確保。