石川県は一般的に加賀と能登の二手に分かれており、その加賀エリアの中でも金沢より南のエリア、加賀市、小松市、能美市、川北町、白山市、野々市市の6市町が『加賀の國』と呼ばれています。

そんな『加賀の國』は、雪景色が美しいことでも人気。絶景を望む景色や初詣におすすめのスポットを紹介します。

■白銀色の世界が広がる冬の那谷寺/小松市

「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」にて1つ星の認定を受けた那谷寺は、紅葉の時期だけではなく、冬の雪景色も独特の美しさで魅了します。静寂な白銀の雪景色に真っすぐ伸びる参道境内には北陸独特の雪吊りが施されており、雪の狭間から見える緑が侘び寂びとした美しさを楽しむことができます。また、初詣では、金堂での参拝、本殿では胎内くぐりをして罪を流し、清らかな心で新年を迎えることができます。

【住所】石川県小松市那谷町ユ122

【アクセス】富山方面から→小松ICで降りて約30分/福井方面から→加賀ICで降りて約30分

■雪化粧した大頭が楽しめるハニベ巌窟院/小松市

ハニベ巌窟院は、かつて石切場だった洞窟内に開設した美術館で、入口の大きな仏頭が印象的。洞窟の中には、『エンマ大王』『鬼の食卓』などさまざまな彫塑による地獄絵巻が繰り広げられており、洞窟を抜けると山頂には全長8mの釈迦涅槃像が横たわっています。冬には大頭に雪が積もり、いつもと少し変わった大仏を見ること

ができます。

【住所】石川県小松市立明寺町イ1

【アクセス】JR小松駅より車で15分/北陸自動車道小松ICより車で20分

■幻想的で美しい雪景色の手取峡谷/白山市

白山市ろくにある迫力満点の手取峡谷は、手取川の流れがつくりあげた美しい峡谷で、釜清水(黄門橋)から河原山(対山橋)までの約8キロにわたり、高さ20~30mもの絶壁が続き、手取川の清流が流れています。

四季折々で変わる景色が楽しめますが、中でも雪景色はひときわ美しく、訪れる人々を魅了します。

【住所】石川県白山市釜清水町~河原山町地内

【アクセス】JR金沢駅より北鉄バス瀬女行きで黄門橋バス停下車

■石川県屈指の雪見の名所 鶴仙渓/加賀市

松尾芭蕉が愛し、俳句にも詠んだという「鶴仙渓」の雪景色は、繊細な水墨画のように美しいと言われています。中でも、白く染まった渓谷と雪化粧が施された総檜造りの「こおろぎ橋」は、幻想的な雰囲気漂う絶景。その澄んだ美しさが心にまで染みわたります。

【住所】石川県加賀市山中温泉東町1丁目~こおろぎ町

【アクセス】JR加賀温泉駅から約10.6Km/北陸自動車道片山津ICから約15.9Km

■1400年の歴史を有する古社 菅生石部神社/加賀市

加賀市大聖寺にある菅生石部神社(すごういそべじんじゃ)は、古来、朝廷の崇拝を受け、平安時代編纂の『延喜式神名帳』にも加賀国(かがのくに)二之宮に列せられて記載される式内社。流行病(はやりやまい)に御利益があると有名で、近世には大聖寺藩歴代藩主の崇敬を受け繁栄しています。また、毎年2月10日には、例大祭である「御願(ごがん)神事」(別名竹割まつり、石川県無形民俗文化財指定)があり、若衆が数百本の青竹を叩き割る勇壮な神事は有名です。

【住所】石川県加賀市大聖寺敷地ル乙81

【アクセス】北陸自動車道片山津ICから車で約15分

■北陸最大の縁結びスポット 白山比咩神社/白山市

白山を神体山とする白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)は、全国に約3,000社もある白山神社の総本宮で、地元では「しらやまさん」とよばれ親しまれています。御祭神は「菊理媛神」という日本書紀にも出てくる女神で、伊奘諾尊と伊弉冉尊を仲直りさせたとして知られており、「縁結びの神様」「和合の神様」と言われています。表参道や境内には、樹齢1000年以上の杉やあすなろがそびえ、荘厳な雰囲気が漂うパワースポットとしても人気。

【住所】石川県白山市三宮町ニ105-1

【アクセス】北陸自動車道をご利用の場合:美川ICを降りる

■難関突破のご利益で受験生に人気 安宅住吉神社/小松市

安宅住吉神社は、義経と弁慶一行が、安宅の関守・富樫に疑われながらも難を逃れたと伝えられており、難関突破に霊験ありとされ、全国唯一の難関突破の守護神として有名。会社経営、各種受験、スポーツ競技、芸事上達など、人生の様々な難関を突破するため、御祈願やお守りを受けようと、全国から毎日多くの人が参拝に訪れます。神社には勧進帳の場面を描いた貴重な押絵や錦絵などがあり、巫女さんによる無料の説明を聞くこともできます。

【住所】石川県小松市安宅町タ17

【アクセス】小松ICより車で約5分/JR小松駅より車で約10分