お待たせしました! 第3弾の今回はいよいよバンの「DIY」についてのあれこれに触れていきたいと思います! バンライフやバンキャンプを知っていただくために、そして100%楽しんでいただくためには、やっぱりこのテーマを外すわけにはいきませんよね。

なぜなら、この連載を通して語っているバンは、自分だけの「動く部屋」という側面もあるからで、自宅にソファーを置いたり、照明や観葉植物を選んで空間をコーディネートするように、バンライフカーも自分だけの「特別」な場所であり、自宅の延長線上にある、もう一つのリラックス空間とも考えられるからです。

その「特別」な空間を作り上げるための第一段階として、「DIY」はなくてはならない要素と言うことになります。純粋に「車中泊」をしながら旅をすることが目的であれば、キャンピングカーを購入するのがベストかもしれません。ギャレーと呼ばれるキッチン設備や、エアコンが常設された広い車内は、自ら手を加えずとも最初から「快適」な空間そのものだからです。

ではなぜぼくはキャンピングカーではなく、傷やへこみが残ったままの激安中古バンを購入したのか!? その辺りの理由も織り交ぜつつ、DIYのコツというよりは、どんな考えのもとカタチにしてきたのか。そんなストーリーに比重を置いてお話ししていこうと思います。

バンライフカーをつくる前にイメージしていた流れ

Pinterestという、デジタルの世界で偶然にも出会ってしまった、憧れの「VANLIFE(バンライフ)」。いざ足を踏み入れるにあたり、ぼくがイメージしていた流れとしては以下の通りでした。

その1.バンを買う。
その2.バンクラッシュする(不要な仕上材を取り除く)。
その3.バンビルドして完成(自分好みにDIY)。

いま振り返ると、めちゃくちゃ漠然としてましたね笑

でも冗談抜きで当時はこの3つくらいしか考えておらず、「はたして自分にできるのだろうか」みたいな不安はぼくの場合はゼロ。微塵もありませんでした。

「買って、取って、くっつければできるでしょ!!」くらいの超感覚で、とにかく楽しみの方が強く、例えるなら、マイケルジャクソンのゼログラビティに匹敵するくらいの、ものすごく前のめりな気持ちで DIYに着手しました。

(広告の後にも続きます)

購入時の状態~DIY開始時

約30万円で購入したデリカスペースギアは、もともとは「企業の送迎車」として使用されていたクルマ。走行距離も3.5万キロと短く、内部もフロアカーペットが土や砂などで汚れている以外は特に気になる部分はありませんでした。

しばらく放置されていたようで若干ホコリっぽかったけど、それはそれでなんだか眠っていた「お宝」を見つけ出した感もあり、ぼくにとってはこのホコリたちすらも光って見えたんだから不思議なものです。

スライドドアを開け、流れ込んだ新鮮な空気と共に舞い上がったホコリが、逆光に照らされて本当にキラキラしていただけかもしれませんけど笑

販売店さんもスペースギアのロング車はこれまで扱ったことがないとのことで、「30万円という価格設定が高いのか安いのかもわからない」と話してくれましたが、これはほんとにラッキーでした。まさに「運命の出会い」。