古民家をまるごと“ひとり占め”。縁側でコーヒー片手にお庭を眺めて

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川沿いに町家や土蔵が立ち並び、江戸の風情が今も残る千葉県佐原市にある「佐原商家町ホテル NIPPONIA」。

佐原の町をゆるやかに”ひとつのホテル”と見立て、 築100年超えの商家を含む3つの棟が町に点在する宿泊施設です。

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私が今回泊まったのは、製綿業を営んでいた商家。明治期に建てられた母屋だったというYATA棟101です。

玄関からテンションがあがる、あがる!この“古民家”をひとり占めできると思うと、それだけで胸が高鳴りました。年季の入った木から、温もりが感じられてすでに心地いい…。

1階からはお庭が見渡せるようになっていて、この縁側に座って、ゆったりコーヒーを飲む時間が幸せでした。

東京にいるときと違って、町の静けさもあいまって、本当にゆっくりと時が流れていく感覚があったなあ…。朝は窓を全開にしたくなるくらい気持ちいい空気が流れていました。

わたしが実は一番この宿のなかで好きだったのが、2階に続く廊下と階段。廊下の先に、外の陽ざしに照らされた階段が見えて、とても美しかったんです…。意味もなく行き来したくなりました(笑)。こういうこともひとりだと、気兼ねなくできますね!

こちらが2階。このソファースペース、かわいかった~!落ち着いたピンクやグレーの色合いや窓枠、六角形のテーブルがいいですよね。温かみのある照明にも癒やされます。

ソファースペースの向かいにはベッドが。こんな美しい違い棚の横で寝られるなんて!しかも、障子から朝、綺麗に陽が差し込んでくるんです。この日本の伝統美の美しさといったら…たまりませんね。

ちなみにツインベッドだったので、夜と、朝ご飯を食べた後のごろごろタイムとで、それぞれ楽しみました(笑)。これも、ひとりだからこそのぜいたく!

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酒粕を取り入れた、佐原のフレンチを堪能。半露天の陶器風呂でリフレッシュも

ディナーは、お宿のレストラン「LE UN(ルアン)」で、地元・佐原や千葉でとれた旬の自然の恵みを味わえるフレンチコースを。地域で醸造されたしょうゆ・味噌・麴などの発酵食品が利いていてとってもおいしかったです。

例えばこの鰆の炙りは、スモークの香るカリフラワーと酒粕のピューレとの相性が抜群!「酒粕」のポテンシャルを感じるお料理が多かったのが印象的でした。

お食事に合わせて地酒もいただけるのですが、私はお酒が強くないためオリジナルカクテルを。
こちらなんと、ホテルのすぐ近くにある馬場本店酒造のみりんを使った「味醂トニック」。
みりんの甘さが引き立って、くせになる味わいでした。酒粕もそうですが、驚きの発見!

そして、メインの「千葉県産かずさ和牛フィレとロースの食べ比べ」。お肉の軟らかさにとろけました…そして添えられている新鮮なお野菜がおいしいこと!大満足のコースでした。

レストランがある「KAGURA棟」は、みりん工場だった蔵を改装した建物なんです。レストラン内にも、樽をモチーフにした照明が!こだわりにあふれた空間も、ぜひお食事とともにひとりでじっくり堪能してみてください。

そして、待ちに待ったお風呂の時間!というのも、なんと私が泊まったYATA棟101の離れには、内湯の檜風呂と、天井が少し空いている半露天の陶器風呂が付いてるんです。

この2つのお風呂をひとりで自由に行ったり来たりして、何時間くらいいたんだろうかというくらい、思わず長風呂してしまいました(笑)。虫の鳴き声や、しんと静まった夜の雰囲気がとてもよくて、ひたすらぼーっとしていました。

陶器風呂は半露天なので、外の空気をふ~っと吸えるのもよかったです。ちなみに、朝風呂もとっても気持ちよくて、日差しが差し込むタイミングが最高でした。

これだけでも大満足なのですが、お風呂上がりに「ゆずサイダー」900円をいただきました!部屋に入ってミニバーを確認したときに、絶対お風呂上がりに飲もうと決めていたのですが、大大大正解でした(笑)。

自画自賛したくなる最高の流れ!もはや泣けるほどの幸せを噛みしめました(笑)。くう~!

いつ入ろうが、どれだけ長風呂しようが、ひとりだからこそ誰にも何も言われることがなく堪能できて、締めまで完璧で、至福のバスタイムでした♪