ショアからのエギングゲームで春イカと呼ばれているのは、産卵を控えたアオリイカをほぼ指しています。
当然体格が大きいので、孵化してからしばらくしか経っていない秋イカとは、行動パターンが異なります。
ここでは、春イカと秋イカの釣り方について注目してみましょう。
春イカの釣り方を詳しく知りたい!
春に釣れるアオリイカなので、春イカと呼びます。
水温さえ高ければ、冬の終わりに達していない時期でも産卵を始めようとするアオリイカ。
それが春イカともなれば、接岸して藻場に白い卵の帯を産み付けていくのは、当然の習性といえるでしょう。
大潮周りで産卵をおこなうケースがほとんどなので、それより少し前から釣り場に入ってエギをキャストし始めると、待機中の春イカを仕留めることができます。
狙うのは、地形変化。
深場から上がってきて岸際まで寄るので、ブレイクラインに定着することになります。
そこに藻が群生していれば、産卵を始めようとするでしょう。
具体的には、3月の終わりぐらいから6月にかけてでしょうか。
ブレイクラインにエギを届けなければなりませんから、3.5号以上のロングキャストの利くボディタイプを用意します。
釣り場は、岬周りや防波堤の先端付近がおすすめ。
理由は、確実にブレイクラインをタッチできるからです。
ただし、他のアングラーも同じ考え方で行動するので、釣り場がバッティングすることもひんぱんに発生します。
そんなときはGoogle MapやEarthをチェックして、深場に隣接している岸をランガンしてみましょう。
サーフに見えているような場所でも、磯場と隣接していたら、意外とブレイクラインが手前にあるもの。
そこに点在するシモリが絡んでいれば、エギを届けてフォールさせるだけで、春イカが抱き付いてくるかもしれません。
春イカへのアプローチは、エギをしっかり見せることが大切。
シャクリを入れ過ぎて、左右にダートさせまくっても、あまり釣果は伸びない気がします。
それよりもしっかりエギをフォールさせながら、アタリが出るのを待つ釣り方のほうが効果的。
フォール中は、PEラインを指に軽く引っ掛けるようにしておくと、春イカが触れてきた瞬間が分かりやすいでしょう。
ショックリーダーラインは、シモリや藻場としょっちゅう接触することになるので、やや太目のほうが破断を防ぐことにつながります。
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春イカ用のエギングタックル!
春イカを釣るときのタックルは、3.5号以上のエギを操れるスペックがあれば対応できるでしょう。
2kgや3kgクラスがバンバン釣れる場所なら、長めで硬めのロッドに切り換えます。
とにかくジェット噴射で走り出すと、その間耐え続けるのがタイヘン。
ロッドを立てて、その曲がりと反発で春イカを水面まで浮かせることのできるものがおすすめです。
ランディングにはギャフを使うようにして、素早く確実に取り込めるよう練習してください。
防波堤で釣り上げたら、吐き出す墨で周囲を黒く汚してしまうことがあります。
そのまま放置するのではなく、水汲みバケツで海水を汲み上げて、墨を洗い流すようにしてください。
サーフからシモリを狙うアプローチなら、掛かった春イカを砂浜へズリ上げるだけでOK。
バラシの危険性を低くしたいなら、サーフエギングを実践するのがいいでしょう。