悲惨な事故の結末からみる任意保険の重要性

悲惨な交通事故で尊い命が奪われるだけでなく、任意保険の未加入が原因で、さらに事態が混乱することがあります。

©︎umaruchan4678/stock.adobe.com

2018年10月2日、無職の女性(48)が埼玉県飯能市で、無車検・無保険の車を酒気帯び状態かつ法定速度の3倍以上の速度で運転し、女性をはねて死亡させたとして、自動車運転処罰法違反(危険運転致死)や道路運送車両法違反などの罪に問われました。(事故の詳しい内容についてはこちら

判決は2022年7月12日にさいたま地方裁判所で、被告に懲役8年(求刑・懲役10年)が言い渡されました。裁判長は量刑について「前科のない者による危険運転致死事案の中では重い部類に属する」と述べています。

加害者の運転していた車は、車検と自賠責保険の両方が期限切れの状態、さらに酒気帯び運転と大幅な速度超過が加わっています。遺族への謝罪は無く、無保険・無職であることから、賠償も行われていません。

職なし免許なし保険なし車検なし、時速136km飲酒運転で死亡事故…賠償できず

(広告の後にも続きます)

任意保険加入は当たり前と考えるべき

©Rido/stock.adobe.com

車社会の現代において、任意保険への加入はモラルであり、安心安全な自動車運行を行うための義務とも言えます。

しかし、任意保険は自賠責保険に比べると割高で、「事故を起こさなければ加入する必要がない」と認識しているドライバーが少なからずいるのも事実です。

今回取り上げた悲惨な事故から、「任意保険に加入していない車ほど危険運転を犯す確率が高い」という印象を受ける人も多いことでしょう。

相手側の補償は当たり前のことですが、自分の補償という観点からも、車を所有する際には任意保険への加入は絶対条件と考えるべきでしょう。

ドラレコはなぜ新車標準装備されない?

ドラレコはなぜ新車標準装備されないのか?ディーラー販売担当者の回答に納得

通知書は車の所有者に届くが……

運転者の顔が確認できない場合、スピード違反通知書は届かないってウワサは本当?

一度ゴールド免許を失うと、再びゴールド免許になるのは難しい?

ゴールド免許は再取得するのが難しいってホント?警察関係者の説明に納得