水路や河川と並んで、身近なバス釣り場として活用しているのが、野池です。
年々ハイプレッシャーに切り換わっているので、カンタンに釣れる感じではなくなってきました。
ここでは、野池の特徴や釣り方について、詳しくご紹介しましょう。
野池でバスを釣るには何から始めればいいの?
野池とは、農業用に貯水された溜め池のことです。
そこに野池があるからといって、勝手に釣りをしていい場所ではありません。
最優先すべきなのは、農家さんの農作業。
もし田植えの季節なら、野池から水を引いて田に水を満たす作業がおこなわれます。
その邪魔にならないよう、農家さんにひと声かけてから、バス釣りをさせてもらうようにしましょう。
当然水を引くための排水管周りで、釣りをするのは止めてください。
流れ出しの辺りも、農作業の邪魔になるので立ち入らないようにしましょう。
バス自体は、そういった場所に確かに付いていますが、それ以外の場所にも必ず居ます。
農作業がおこなわれている場所から離れたポイント、つまり流れ込みや堰堤とは真逆のシャローエリアで、バス釣りを組み立てるようにしましょう。
もし農作業の邪魔をするようなことがあれば、たちまち釣り禁止になってしまうかもしれません。
じゅうぶん配慮しながら、バス釣りをおこなうように心がけてください。
実際に堰堤とは真逆の、シャローエリアへ足を運んでみました。
水深が浅いので、さまざまな水生植物が生い茂っています。
倒木もちらほら見かけることがあり、その倒れている角度で、ボトムまでどれくらいの水深があるか推し量ることができます。
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野池の攻略方法!
野池の攻め方、特に水深の浅いシャローエリアへのアプローチは、とてもシンプルです。
ボトムまであっという間に到着してしまうので、潜るタイプのリップ付きハードルアーは、引っ掛かり過ぎて使いづらいでしょう。
そこでラインに結ぶのが、小粒なトップウォータールアーです。
トップウォータールアーなら、その浮力で水面に浮かび上がるので、水深が浅くても引っ掛かってしまうトラブルを抑えることができます。
しかもバスにとって、水面までとても近い環境ですから、バイトしてくれる確率はとても高くなります。
小粒なトップウォータールアーは、水生植物のそばへ投入しましょう。
蓮などが浮いていれば、その葉の上へルアーを乗せてしまってかまいません。
バスは食べたくても食べれない状態となりますが、これが効くのです。
しばらく経って、葉が揺れているのが収まったタイミングで、ゆっくりとラインを引っ張ってルアーを葉の上から水へ降ろしてください。
勢いよく降ろすのではなく、葉を再度揺らすことを目的として、波打つような揺れを目視してから、スルリと着水させます。
ルアーはそのまま、ドッグウォークアクションなど必要ありません。
葉の揺れによる波と、ルアー着水による波が同時に存在し、双方とも消え去るまで、ルアーは静止したままにしてください。
じっくり観察してみると、ルアーの周囲にブルーギルやバスが集まってきていることがあります。
そのうちの小さなブルーギルが真っ先に齧ってきたら、フッキングせずに放置。
フックに引っ掛かっていても、フッキングはしないでください。
ブルーギルが起こす波、連動するルアー、それに揺られる葉。
どんどん揺れが複合化していく中で、それに興味を持ち、引き寄せられてくるバスがいるはずです。
フッキングは、そのバスがバイトしてきたタイミングでおこなうようにしましょう。