SUVと言っても、現在流行っている車種の多くはクロスオーバーSUV、すなわち乗用車ベースでボディをエイヤっと持ち上げ、高い座面による視界の広さと、最低地上高を確保してオフローダー風にした車です。
昔ながらのジープのような、タフで4WDなオフローダーはクロカン(クロスカントリー車)やヘビーデューティーSUVと呼ばれており、日本で代表的なのはランドクルーザー一族やジムニー一族(あと日本ではもう販売してませんが、日産のサファリ/パトロール)。
今回のちょいワルオヤジに乗ってほしい車は「クロカン」の方で、あえて代表選手を外し、3台選んでみました。
スズキ X-90(1995年)
本格クロカンオープンスポーツをちょいワルオヤジの好みに仕上げよう
発売当時は、一言でいえば「キモい」という評価でサッパリ売れなかった車ですが、初代エスクードをベースとしているため、ラダーフレームやパートタイム4WDなど構造や装備を受け継いだ、実は硬派なクロカン。
問題はTバールーフの2シータースポーツとして、独立トランク式のため実用性も欠いた事で、売れなかったのは当たり前です。
しかしデートに使う分には2シーターで都合がよく、当時のスズキ小型車らしくノッペリしていて芸のないデザインゆえ、アレコレとイジる前提のカスタムベースには最適。
硬派に仕上げれば、実はワイルドでタフギアなところなど、ちょいワルオヤジらしいベストチョイスかもしれません。
(広告の後にも続きます)
トヨタ メガクルーザー(1996年)
問答無用でアメリカンフルサイズ車にも対抗できる迫力と無敵感
陸上自衛隊向けの高機動車はカッコイイのに、なぜかトヨタマークをつけた民生用はパッとしない雰囲気になるのが不思議ですが、そこはX-90同様、カスタムベースと思えば問題ありません。
元が防衛装備(軍用車両)だけにメカニズムは特殊、運転席と助手席の間は駆動系で完全に仕切られているため、デートの時に車内でアレコレするのには向いていませんが、後席は珍しい1列4人乗りのため、意外と家族想いなちょいワルオヤジ向けです。
問題は全長5m以上、全幅2.1m以上とトラック並のボディサイズですが、キャンピングカーと思えばそう珍しくもないですし、アメ車にも負けない迫力は、ちょいワルオヤジの背中も大きく見せるかも?