キックダウンのメリット・デメリット
キックダウンのメリット
キックダウンのメリットは、これまで述べたように、急な上り坂でも速度を落とさずに走行できたり、短い距離で急加速できたりする点にあります。
キックダウンのデメリット
一方で、デメリットもあります。主なデメリットは大きく3つ。それぞれ解説します。
1.ガソリン消費量が多くなる(=燃費が悪くなる)
アクセルを床いっぱいに踏み込むため、それだけ多くのガソリンを消費することになります。キックダウンをやりすぎると燃費が悪くなってしまうので注意しましょう。
2.エンジンに負荷がかかる
アクセルを急激に踏み込むことで、エンジンの回転が上がります。エンジンは金属同士が擦れあって動いています。金属同士が急激に擦れ合うことで、エンジンへの負荷が高くなり、故障や性能劣化などが生じやすくなりエンジンの寿命を縮めます。
3.エンジン音が大きくなるので周囲への配慮が必要
キックダウンで懸念されるのが、エンジン音の大きさです。アクセルを踏み込めば踏み込むほど、エンジン音は大きくなります。
周囲に住宅などがなく、歩行者もいない高速道路や幹線道路では問題ありませんが、住宅街の近くや、学校、保育園、病院などの近くでは迷惑になることも考えられます。こうした周囲の環境にも配慮したキックダウンが必要です。
ただし、ハイブリッドカーなどはエンジン音が静かなので、騒音に関する問題は発生しないかもしれません。
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状況に応じた使い分けが必要
キックダウンのデメリットを知ると、控えたほうがいいのでは?と思うかもしれません。不必要なキックダウンは、エンジンの寿命を縮めたり、周囲に迷惑をかけたりする可能性があります。
しかし、キックダウンを使わなかったせいで、坂道で減速してしまい後続車に迷惑をかけたり、高速道路の本線に流入できなかったりするかもしれません。
キックダウンの仕組みややり方、メリット、デメリットをきちんと理解した上で、必要なシーンを見極めて、状況に応じた使い分けができるようにしてください。