新型小型移動式オービス2種
Sensys MSSS
2019年に埼玉県、岐阜県に最初に導入されたのが、Sensys社製の小型移動式オービスです。非常に小型かつ軽量で、1人で持ち運びと設置が可能です。
違反車両の速度計測はレーダー式ではなくレーザー式。(市販されているレーダー探知機のほんとんどがレーダー式にのみ対応)
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LSM-300
東京航空計器製の新型小型移動式オービスで前述の「Sensys MSSS」と同様に1人で設置可能は小型軽量タイプで三脚の上にオービスがあるのが特徴。
速度計測はレーザー式。多数の県で導入が進んでいます。こちらは2021年でも続々と目撃されているようです。
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参考:中型移動式オービス「LSM-300HK」
こちらは中型の移動式オービスとなり、トラックでの運送が必要なクラスとなります。
前述2種と比較すると機動力に劣りますが、レーザー式の速度計測を採用し、交通違反の取締り効率を大幅に向上させています。
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新型小型移動式オービスが採用された背景
小型オービスの運用を始めた背景として、「生活道路」と言われる道幅の狭い道での事故を減らす目的があります。
効果や課題を検証し、のちに全国へ普及していくという予定の。重量約8キロの1人で持ち運び可能のもの、およそ500kgの車で運ぶもの、およそ50kgの道路標識のように支柱を地中に埋め固定するものの3種類の小型オービスがあります。
重量約8キロの1人で持ち運び可能のもの、およそ500kgの車で運ぶもの、およそ50kgの道路標識のように支柱を地中に埋め固定するものの3種類の小型オービスがあります。
価格はおよそ1,000万円で、3月末に警察庁が各種類1台ずつ計6台を埼玉、岐阜県警に配備しました。
生活道路でも油断大敵!どこにでもあらわれる
生活道路は違反車両を止める場所がないので警察官による取り締まりが難しかったのですが、小型オービスなら狭い道広い道にこだわらず車を止める必要がありません。
取り締まりは幹線道路や高速道路のオービスと同じ仕組みで、超過した車の運転席やナンバーを自動撮影し、警察が後日運転者を呼び出して違反切符を切るのです。
持ち運びできるオービスと車で運ぶオービスは事故の発生状況などに応じて設置場所を変えられます。
臨機応変な取り締まりが可能に
新型オービスは、どこでも簡単に短時間で設置できることから、神出鬼没のスピード違反取締りとなってしまいます。
「昨日までなかったのに今日現れた!」というケースが続々と出てくると予測されます。
警察側としては、特に一般道でスピード違反者が多い場所であるにも関わらず、オービスの設置スペースが無い場所や、ネズミ捕りをしようにもパトカーや違反者の車を止めるスペースがない場所で取り締まりようがなかったところで今後はできるようになります。
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常日頃から安全運転を心がけよう
そのような場所は運転者側にしてみれば、心理的にスピードが出しやすい場所となりやすいものです。
スピード違反を取り締まる場所は、往々にして比較的事故のない安全な道路であることが多くなっています。
今後、一般道でも新型オービスの普及が進むこととなるでしょう。昨日オービスがなかったとしても油断は禁物。常日頃から安全運転を心がけることが一番の対策であることは、今までと代わりありません。