タロット占いのスプレッドの1つである「二者択一」。今回は二者択一の展開法・配置・読み方・解釈などを図解で解説します。タロットカードの置き方と意味を知って、自分で占うときに使ってみましょう。

「イエスノー、どちらにするべき?」

「次の仕事はどっちの方向性にしようか迷う」

「恋愛で二人好きな人ができて決断できない…」

どちらかの二択で迷っている…そんなときは二者択一スプレッドがおすすめ!

タロットにはたくさんのスプレッド(展開法)があり、それぞれに得意な分野があります。

二者択一スプレッドは、ふたつの選択のうちどちらかひとつ、はっきりと答えが出ます。まさに、二つの選択肢のうちどちらを選べばいいか迷っているか悩んでいるとき、最適なスプレッドなのです。

二者択一スプレッドを使いこなせるようになれば、どちらかの決断で悩んだとき、最適な決断ができるようになるでしょう。

ここでは、二者択一スプレッドの展開法、配置、読み方、意味や解釈の方法について紹介していきます。

二者択一スプレッドで占う前に知っておいた方がいいこと

二者択一スプレッドは、複数の選択肢で迷っているときに「それぞれの選択肢を選んだ場合何が起きるか?」ということを示してくれるスプレッドです。

ただ、このスプレッドはそれぞれの選択肢の「未来」「結果」を示唆する一枚を示してくれるだけ。どちらの選択肢がいいか、ということはタロットの結果には出てきません。

タロットは予言のようなものではなく、自分自身の内側から出てくる感情と深く向き合うためのツールです。例えふたつのうち片方でタロット占い的には良い結果が出ていたとしても、最終的に決めるのは自分自身。

タロットは、悩んでいるときに本当の自分の望みを知るきっかけをくれる最高のツールなのです。

二者択一スプレッドは、そんな「占い」の醍醐味がよく現われたスプレッドであるともいえるでしょう。

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二者択一スプレッドの大まかなやり方 〜4つのステップ〜

①タロットカードを裏向きにしてよくシャッフルします。

②質問内容を心の中でイメージして念じます。

 実際に声に出してカードに聞いてみるのもいいでしょう。

③好きなカードを裏向きのまま7枚引き、V字形になるようにレイアウトします。

④カードを表向きにして、そのカードから感じることを読み解いていきます。

二者択一スプレッドの展開法

まずは、占う内容を決めます。占う内容について集中しながらカードをしっかりとシャッフルし、カットします。

十分にシャッフル&カットができたら、カードを裏に向けたまま一山にまとめ、上から順番に取って正しい位置にカードをレイアウトします。

あらかじめ、V字の左側と右側がそれぞれどの選択肢を表しているのか決めておきましょう。

起点となる1枚目が現在を表します。そこから上の左右に、V字を作るように2枚目~7枚目を並べます。

だんだんV字が大きくなっていくように、1枚目の上に左右、またさらにその上に左右と置いていきます。

二者択一スプレッドは、大アルカナのみ使う、など使用カードを絞ってもやりやすいです。意味がはっきりと読み取れるようになり、このスプレッドの「はっきりどちらかの答えを導きだせる」という利点を活かすことができます。

また応用として、選択肢が3つ以上存在する場合、枝を増やしてアレンジすることが可能です。4択なら現在(1枚目)を起点に、下側の左右に逆さV字に展開するなどして対応してみましょう。

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二者択一スプレッドの解釈法

それぞれの位置のカードが表している事柄は次の通りです。

1枚目:現在の状態

2枚目:選択肢Aの現在の状態

3枚目:選択肢Bの現在の状態

4枚目:選択肢Aの未来

5枚目:選択肢Bの未来

6枚目:選択肢Aの最終結果予想

7枚目:選択肢Bの最終結果予想

ひとつの問題に対してそれぞれの選択肢を選んだ場合、それぞれの状態やそこからどのような流れとなるのか、そして結果が時系列に沿って分かります。

現在の位置からそれぞれの選択肢のカードへ続く流れを見て、カードの雰囲気や関連性などから、どんな道のりとなりそうかなど、考察してみましょう。

結果を見てもどうしても決断ができない場合、もう1枚「アドバイスカード」を引いてみるという手もあります。このカードを見て、先に出ている結果のスプレッドとの関係を考察し、どうすればいいか考えてみるといいでしょう。

どうにも決めかねる場合は、このふたつの選択肢以外の選択を検討したり、まったく別の方向性を探ってみるという手もあります。

二者択一スプレッドで占うときのコツ

二者択一スプレッドは、恋愛、仕事、人生など基本的にどんなジャンルも占うことができます。

その名の通り、どちらかの選択で迷ったときに決断できるきっかけをくれる方法で、イエスノーなどのはっきりした答えを導き出すのに最も向いています。

ただ、どちらの選択が質問者にとって良いのか?ということまでは示しません。

タロットの一般的な意味では良い結果だったとしても、あなたの心がそれを望んでいるとは限らないのです。

最終的な判断を決めるのは、タロットカードではなく自分自身です。

決断するのに「正しさ」は必要ありません。決断するときに基準になるのは「感情」です。

なんとなく好き、嫌い。なんとなくワクワクする、つまらない。

そんな、なんとなくの感情でいいのです。

人間も動物なので、理屈よりも体感や直感の方が信じられます。

「なんとなくこっちの方がワクワクするな」

それが、あなたの心が望む決断です。