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巨人・郡拓也 器用さを武器に一軍定着へ/ユーティリティーの極意

週刊ベースボールONLINE


巨人・郡拓也

 その一言に極意が集約されていた。郡拓也は3月11日に日本ハムから電撃トレードで加入。同16日にさっそく、エスコンFでの古巣とのオープン戦に捕手で途中出場。その後、三塁にポジションを映して万能ぶりを示したが、「難しさはないですよ。あれが普通なので大丈夫」と、こともなげに言った。

「普通」と思うことが、違和感を覚えたり、不安を感じたりしない秘訣なのかもしれない。帝京高から2017年にドラフト7位で日本ハムへ入団。捕手が本職ながら、内外野どこでも守り、昨季もファームで内外野の全ポジションを守った。一軍実績は昨季まで通算78試合の出場で打率.166、2本塁打、10打点と豊富ではないが、26歳とまだ若い。巨人への入団会見では「いろんなところを守れるのは持ち味だけど、その中でも走れる、打てる、守れる、全部を持ち味にしていきたい」とアピールすることを誓った。

 トレード加入後、一軍に合流した際にはグラブ、ミットも「5、6種類くらい」と道具も大量に持参。オープン戦で移籍後初出場を果たした試合の初打席はまさかの振り逃げだった。「普通の三振じゃなくて振り逃げというのが自分らしい」と何かと話題を呼んだ。

 阿部慎之助監督は「彼が入ったら(ほかの)捕手2人にできる。彼1人で助けられる部分がある」と、第3捕手を含めたユーティリティーとしての役割に期待。「器用さ」という武器の精度を高め、一軍定着を狙う。

写真=BBM
 
   

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