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「障害者手帳の作り方は?」「いくら貰える?」 難病公表の俳優、健常者の質問に苦言

J-CASTニュース

俳優の間瀬翔太さんが2024年5月10日、健常者から受けた「障害者手帳」に関する質問に、「怒りや悲しみ」を抱いたことをブログで明かした。

間瀬さんは10万人に1人という難病「脳動静脈奇形」を患っていることを公表している。また過去には、病気の後遺症で脳出血を起こし、てんかんを発症したため、障害者手帳(精神障害者保健福祉手帳)を交付されたと明かしていた。

手帳めぐるトラブルが生んだ「弊害」

間瀬さんは過去のブログで、公共交通機関で障害者手帳を提示した際に、運転手や乗客とトラブルになったことを話している。これらは当時ネットニュースにもなり、「コメント欄やSNS等では賛否両論ありましたが、僕個人のSNSには沢山の応援のコメントやメッセージもあり、勇気や元気も頂けました」と振り返った。

ところが、間瀬さんによると、自身の体験談が反響を呼んだことによる「弊害」も生まれたという。病院の待合室や電車の中、SNSのDMで、「障害者手帳の簡単な作り方はありますか?」「障害者手帳を持つといくらお金が貰えますか?」といった質問をたびたび受けたと明かした。

間瀬さんは、先の質問について、「特に障害者手帳の作り方を聞いてきた人に関しては【健常者さん】で、どうやったら健常者でも障害者手帳を持てるのかと言う相談でした」と説明。一方で、「購入方法」や「裏技」など、「病気とは全く関係無い話」も聞いたといい、間瀬さんが「わかりません」と答えると、相手が不機嫌そうに去って行くこともあったという。

「障害者手帳やヘルプマークのアクセサリー化」

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間瀬さんは、「それから僕がずっと感じていた悩み、と言うか、怒りや悲しみ。それは障害者手帳やヘルプマークのアクセサリー化!」と心境を吐露。裏技によって手帳を作成する人の存在は「わからない」としつつ、「作ろうとした人は現実に居ました」とがく然とする様子だった。

続けて、「オシャレや興味で手帳やヘルプマーク持ちたいのかもしれないけど、僕達は逆に障害を持ちたくて持った訳じゃなくて、その中で手帳やヘルプマークを持って自分の病気や障害と向き合って共に生きてるって事の御理解はして頂けたら嬉しいです」と訴えた。

間瀬さんは、「いつも夜眠る瞬間に『明日も朝、目が覚めます様に。』って思うのは正直言ってかなり不安です」と日ごろ抱えている思いを伝えながら、「障害を持つって本当に恐怖で、手帳はそんな人達の【おまもり】みたいな。だからオシャレや裏技で作るモノでは無いのかなって僕は思います」と持論。「障害者俳優としても、難病インフルエンサーとしても、これだけは胸を張って言いたかったので書かせて頂きました。ありがとうございました」と締めた。

 
   

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