top_line

「エンタメウィーク」サービス終了のお知らせ

K2 Pictures本格始動 岩井俊二×是枝裕和×白石和彌×西川美和×MAPPA×三池崇史らと映画製作

Real Sound

K2 Pictures

 紀伊宗之が代表を務める、映画、映像を中心とした事業を展開する株式会社K2 Picturesが本格始動する。

参考:門脇麦に聞く、映画で“残す”ことの大切さ 子どもを巡る社会問題を白石和彌と考える

 K2 Picturesは、“日本映画の新しい生態系をつくる”べく、日本発の映画製作ファンド「K2P Film Fund I」を立ち上げる。本ファンドの映画製作では、新たな国内外投資家の日本映画産業への参入、クリエイターへの利益還元を推し進めるという。

 第96回アカデミー賞では『ゴジラ-1.0』が視覚効果賞を受賞し、Netflixシリーズ『忍びの家 House of Ninjas』やディズニープラスの『SHOGUN 将軍』など、日本文化を描いた作品の人気が高く、アニメや漫画なども世界での人気は右肩上がりの日本コンテンツ。

 一方、日本の映画製作における生態系は長らく変わっておらず、その一つに海外法人や国内においても新しい投資家が参入しにくい現状がある。そこで、現状の日本の映画製作における新たな選択肢として、日本コンテンツに興味がありながら接点を持てなかった国内外の会社が参加しやすいように、スポーツ・エンタメ領域やファンド領域を専門とする弁護士や、エンタメ領域を得意とする会計事務所・ビズアドバイザーズ株式会社のサポートのもと、海外からの投資を想定した法律・会計基準をもつ、このファンドを練り上げた。

広告の後にも続きます

 さらに、日本映画製作におけるクリエイターへの利益還元は、十分に行われているとは言い難い状況。本ファンドでは、クリエイターや制作に関わるスタッフに対する利益還元の仕組みを取り入れることによって、多くの才能が映画産業に夢を持ち続けられる体制を整えていくという。

 掲げる目標は、映画に欠かせない投資家・クリエイターにおける新たな生態系を本ファンドでつくることにより、日本映画をさらに活気ある産業にしていくこと、そして世界の市場に向けて展開していくこと。

 K2 Picturesが目指すこれからのビジョンに賛同し、ともに映画製作を進めていく、監督、アニメーション会社も発表された。岩井俊二、是枝裕和、白石和彌、西川美和、三池崇史、そして『呪術廻戦』や『チェンソーマン』など海外でも人気の高いアニメーション制作を行う株式会社MAPPAが参加する。

 さらに、フランス・カンヌにて現地時間5月14日より開催される、第77回カンヌ国際映画祭の会期中となる現地時間5月18日に記者会見が実施されることが決定。映画祭メイン会場に程近いJWマリオット・カンヌにて、K2 Picturesが掲げるビジョンと共に今回立ち上げるファンドを世界に向けてプレゼンテーションをする。K2 Pictures代表取締役CEO紀伊宗之、そして共に作品製作をしていく三池と西川も登壇する。さらに、監督デビューをする、大型新人監督の発表もこの会見で行われる。

 また、本格始動にあたり製作体制を強化するため、K2 Picturesの新規株主の資本参加および業務提携の締結が行われた。

■コメント
・岩井俊二
紀伊宗之のやりたいことなら絶対に応援したい。それがこのプロジェクトに参加した僕の純粋なる動機だ。
プロデューサーとしての彼は無類に頼もしい。彼にかかったら開かない鍵なんかないかのようだ。
彼とする仕事は無類に楽しい。それは彼に人を信じる力があるからだと思う。いつの時代も破天荒な発明家が時代を塗り替えて行く。今回、彼は僕らのために新しい乗り物を作ってくれた。K2 Pictures。

  • 1
  • 2
 
   

ランキング(映画)

ジャンル