※本記事は、かおる氏の書籍『遠い夢の向こうのママ 毒親の虐待と夫のDVを越えて』(幻冬舎ルネッサンス)より、一部抜粋・編集したものです。
遠い夢の向こうのママ 毒親の虐待と夫のDVを越えて
それからしばらくして山口家の一人娘、桃子姉ちゃんの結婚式が決まった。
もちろん出席する。
どうしよう。
新田のお母さんが来る。
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新田家を出て初めてお母さんと会う。
恐ろしくてたまらなかった。
「どうしたらいいの」と半泣きでママやパパに聞いても「普通にしてたらいいよ」と答えるだけだったが、どうすればいいのかさっぱりわからなかった。
結婚式当日がやってきた。
沢山の人がいて、どこに誰がいるのかさっぱりわからないから、新田のお母さんといつどこで出会うかもわからなかった。
たまたま私がひとりで立っている時、向こうからお母さんが歩いてくるのが見えた。