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プロヴァンスの名門が造る珠玉のロゼ「セント マルガリート アン プロヴァンス」

ワイン王国

昨年、日本に初上陸した「セント マルガリート アン プロヴァンス」はフランスでは多くの人に知られる名門ワイナリーだ。このほど、最新ヴィンテージを携えてワインメーカー兼CEOのオリヴィエ・フェイヤール氏が来日。徹底した品質管理の下で造られるロゼワインの魅力を、料理との相性も交えて探った。

SAINTE MARGUERITE EN PROVENCE(セント マルガリート アン プロヴァンス)

オリヴィエ・フェイヤール氏 Olivier Fayard
1974年生まれ。「セント マルガリート アン プロヴァンス」ワインメーカー兼CEO 。創業者夫妻の長男で、3人の弟と妹とともにワイナリーを運営している

フランス・プロヴァンス地方は言わずと知れたロゼワインの世界的な産地だ。プロヴァンスで生産されるワインの約90パーセントがロゼワインであり、フランス全体のAOC(*1)ロゼのおよそ40パーセントをプロヴァンス産が占める。ここ数年、フランスでのロゼワインの人気は高く、一人当たりの消費量は白ワインより多い。ロゼはフランス国内のワイン消費量の30パーセント以上を占め、赤ワインに次いで飲まれている。

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*1 Appellation d’Origine Contrôlée(アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ)の略。原産地統制名称。原産地、ブドウ品種、醸造法などについて、INAO(国立原産地呼称研究所)により厳しく管理・統制された、フランスの最高格付けのワイン

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フランス南東部に位置するプロヴァンスは、東はイタリアに接し南に地中海を臨む。大部分は典型的な地中海性気候で、夏は暑く乾燥し、晩秋から冬にかけては雨が降る。冬から春にかけてはミストラルと呼ばれる強く冷たい風がローヌ渓谷から吹き下ろすため、ブドウの病害の心配はほとんどない。主要品種は白ブドウがロール(ヴェルメンティーノ)、ユニ・ブラン、クレレット、ブールブラン、グルナッシュ・ブラン。黒ブドウがシラー、グルナッシュ、サンソー、ティブーラン、ムールヴェードル、カリニャン、クーノーワーズだ。

40年以上前からオーガニック栽培を実践し、2003年に認証を取得。ブドウの持つ力を自然に表現するため、醸造では野生酵母を使用

プロヴァンス・ロゼの魅力は、テロワールと南仏品種がもたらす、ミネラリーでフレッシュな果実味と酸が感じられるドライな味わいにある。白と赤の良さを持ち併せているので、野菜、魚、肉、チーズなど素材や調理法を選ばないのも大きな魅力の一つだろう。料理を選ばないため気軽に楽しめる、オープンマインドなワインだ。

「セント マルガリート アン プロヴァンス」は、わずか18ドメーヌだけが持つクリュ・クラッセ・デ・コート・ド・プロヴァンス(*2)の格付けを1955年から保持するプロヴァンス屈指の名門。同ドメーヌがプロデュースする『セント マルガリート ファンタスティック ロゼ』はAOCコート・ド・プロヴァンスの中でも評価の高いラ・ロンドの最高の区画から収穫されたグルナッシュ、サンソー、ロールの3品種をブレンドして造られる辛口ロゼワインだ。プロヴァンスに咲く花をあしらった優美なボトルが、淡いピンクのロゼ色と相まってエレガントに佇む。

*2 ボルドーのメドック地区、グラーヴ地区、サンテミリオン地区と同様に、1955年、コート・ド・プロヴァンスでも生産者の格付けが行われた。当時23(現在は18)の生産者が農業省の省令により「クリュ・クラッセ」として格付けされた

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