「SNS映え」という言葉の誕生やネットショッピングの発達により、私達の生活において身近であり大きな存在となったファッション。
今や月に1着は服を買う、という人も珍しくないでしょう。
激安海外通販の普及により中高生でも最先端の服を着こなす時代です。しかし、こうしたファストファッションがどこに影を落としているのか、私達の多くは知らずにいます。
アパレル産業が環境にもたらしている問題
今回、我々の目に止まったのはこちらの動画。黒く染まったバングラデシュの河川にゴミが漂い、更には凄まじい悪臭もするといいます。
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この投稿者であり、取材に応じてくれたのはアパレルベンチャー企業「hap株式会社」の社長、鈴木素氏です。
鈴木氏は今まさに業界のしわ寄せを受けているバングラデシュに6年前から定期的に訪れ、デニム製品を中心に日本の大手アパレル向けに生産を行っています。
この動画に映る惨状は一体どういうことなのでしょうか。
まずは、アパレル産業が国境を越えて抱える普遍的な問題について説明しなければなりません。
国連開発貿易会議で世界第2位の汚染産業と見なされているように、アパレル業界は非常に環境負荷が高いことで知られています。
環境庁が公表している資料によると、アパレル業界による年間CO2排出量は90,000万t。
2024年5月9日