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「ここ数年で最も悔しい経験だった」わずか1試合の出場に留まったU-23アジア杯を経て、田中聡が飛躍を期す「アピールの場は湘南しかない」

SOCCER DIGEST Web

「ここ数年で最も悔しい経験だった」わずか1試合の出場に留まったU-23アジア杯を経て、田中聡が飛躍を期す「アピールの場は湘南しかない」(C)SOCCER DIGEST Web
 5月6日、湘南ベルマーレはJ1第12節でサガン鳥栖とホームで対戦し、2-1で勝利した。

 今節は、U-23日本代表の一員として、カタールで行なわれたU-23アジアカップに出場し、優勝という形で今夏のパリ五輪出場に尽力した田中聡の復帰戦だった。

 同大会では、グループステージ突破が決まったあとの韓国戦のみの出場に留まった田中。鳥栖戦では後半のスタートから、茨田陽生に代わって3-5-2のアンカーに入ると、代表活動で思うように試合に絡めなかった鬱憤を晴らすかのように、持ち味のボール奪取力で相手の攻撃の起点を次々と潰し、チームの10試合ぶりの勝点3に貢献した。

 田中はカタールでの戦いをこう振り返る。

「チームとしては、優勝できたし、すごく良かった。心の底から、良いチームだったと言えます。ただ、個人としては、ここ数年で最も悔しい経験だった。代表に選ばれて、あんなに試合に絡めなかったのは初めてだったので」
【厳選ショット】湘南が逆転勝利で最下位を脱出し残留圏へ!敗れた鳥栖は19位に後退|J1第12節 湘南 2-1 鳥栖
 パリ五輪の登録枠は、18人+バックアップメンバーの4人(怪我人が出た場合に初戦が始まるまでに選手の入れ替えができる枠)。同ポジションに藤田譲瑠チマや山本理仁、松木玖生、川﨑颯太ら実力あるライバルがひしめくなか、田中が五輪出場を果たすには、湘南でのさらなるアピールが必要と言える。

 クラブでの今後の戦いに向け、田中は次のように意気込む。

「アピールの場は湘南しかないので、Jリーグでもっと活躍しないといけません。今日(鳥栖戦)も、もっとやらなければいけなかった。ベンチスタートだったのは、監督が配慮してくれたんだと思いますし、ありがたいことではありますが、相手の木村(誠二)選手をはじめ、カタール帰りですぐにスタメンで出ていた選手もいたので、最初から出たい気持ちもありました。やっぱり点に絡みたいし、守備のところも修正していきたいです」

 田中はカタールで味わった悔しさを糧に飛躍を果たし、パリ行きの切符を掴めるか。湘南でより一層の存在感を放てば、U-23日本代表の大岩剛監督へのアピールだけでなく、現在17位と苦しむチームの浮上にもつながるはずだ。

取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)

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