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フェラーリの敗因は”水晶玉”を忘れたから? サインツJr.、間の悪いセーフティカー悔やむ「ピットストップをあと1周遅らせれば勝てた」

motorsport.com 日本版

フェラーリの敗因は”水晶玉”を忘れたから? サインツJr.、間の悪いセーフティカー悔やむ「ピットストップをあと1周遅らせれば勝てた」(C)motorsport.com 日本版
 F1マイアミGPで5位となったカルロス・サインツJr.(フェラーリ)。彼はピットインのタイミングがもう少しだけ遅ければレースに勝つことができたかもしれないと語った。

 今回のレースでは、マクラーレンのランド・ノリスがF1初優勝を飾った。勝利の決め手のひとつとなったのはレース中盤28周目に出されたセーフティカーであり、この時点でただひとりピットに入っておらずトップに立っていたノリスは、セーフティカーのタイミングで少ないタイムロスでピット作業することに成功し、先頭のままコースに復帰。その後マックス・フェルスタッペン(レッドブル)を引き離し、そのままトップでチェッカーを受けたのだ。

 実はその前まで、サインツJr.はノリスの前を走行していた。しかしサインツJr.は27周目にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)と共にピットイン。この直後にローガン・サージェント(ウイリアムズ)とケビン・マグヌッセン(ハース)が接触し、セーフティカーが出された形だ。そのためもし1周遅くピットインしていれば、サインツJr.にも優勝のチャンスがあったかもしれない。

 このことについて、サインツJr.はレース後にこう語った。

「悔しいね。セーフティカーが入る前、あのピットストップの前では彼(ノリス)の前にいたんだから」

「あと1周(ピットインを)待っていたら、セーフティカーのタイミングにかかっていただろうし、レースにも勝てたかもしれない」

 またフェラーリのチーム代表であるフレデリック・バスールも、セーフティカー出動のタイミングが悪かったとして、「水晶玉を忘れた(未来予知ができなかった)」とジョークを飛ばした。

「あの1周後にサージェントとマグヌッセンがぶつかるなんて思わなかったよ! もちろん、ああいったシチュエーションではラッキーやアンラッキーが起きるもので、おそらくランドは少しラッキーだった。(ピットインせずに)コースに残っていたのは彼だけだったからね」

「でもそれ以上に、セーフティカーをフェルスタッペンの前に入れたことが問題だと思う。彼らはフェルスタッペンが先頭を走ることに慣れているから、彼の前にセーフティカーを送り込んだんだ!」

「セーフティカーはかなり遅かった。それはランドにとっては有利に働いた」

 サインツJr.は結局4番手でチェッカーを受けたが、ピアストリとの接触で5秒のタイムペナルティが科され5位に降格。ピアストリはこの接触でフロントウイングを壊して大きく順位を下げたが、サインツJr.はストレートでマクラーレンのトップスピードに及ばなかったため、アグレッシブな飛び込みに頼らざるを得なかったという。

 ペナルティが出される前、サインツJr.は次のように説明した。

「今日はみんながアグレッシブだったから、アグレッシブに攻めるべきだと気付いたんだ」

「オスカーに仕掛ける上で、僕たちはストレートで苦戦していたから、インに飛び込む必要があった。だからそうしたんだ」

「終盤は良いペースで、前を行くマックスたちにも追い付いていたけど、遅すぎた。オスカーとの戦いで差が開きすぎたんだ」
 
   

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