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味覚を感じにくくなった時におススメの塩分をひかえ味にメリハリをつける調味料は?【70歳からおいしく栄養がとれる食事のくふう】

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塩分をひかえ、味にメリハリをつけるおススメの調味料【70歳からおいしく栄養がとれる食事のくふう】 味覚の変化で濃い味を好むように

加齢とともに味の好みが変わることか多いというのは、「若いころは甘いものが好きではなかったのに、最近は好きになってきた」とよく耳にします。甘いものは直接エネルギーに結びつくものですから、食べる量が少なくなっても甘いものが食べられていれば、最低限の生命維持はできるでしょう。ある意味、生き物としてすぐれたしくみと言えるのかもしれません。

反対に、塩味を感じにくくなったというかたも多いものです。いつもと同じように調理しているつもりが、お子さんに食べさせたときに「いつもよりしょっぱいよ」と言われてしまったという経験があるかたもいるのではないでしょうか。甘いもの、塩辛いものは、ともに味の濃いものです。口の中には「味み蕾らい」という味を感じる部分があります。加齢に伴って味蕾の数が減っていき、シニア世代になると赤ちゃんのころと比べて、半分近くにまで減るとも言われています。それだけ味を感じにくくなるということです。味を感じにくい中で、味の濃いものに特に味覚が反応しやすいため、甘味や塩味を好んでいるように見えるのですね。

味覚の低下の原因に、亜鉛の摂取不足があります。食べる量が減ってくると摂取できる亜鉛の量も減るために、味を感じにくくなることもあります。

シニアといえども、甘いもの、塩分の強いものをとり過ぎると、生活習慣病を招くことは変わりありません。かといって、味を感じないものばかりでは食欲も落ちます。食事の中で味にメリハリをつけることが大切です。1回の食事の献立の中で、味の濃淡のバランスを取りましょう。

【出典】『70歳からおいしく栄養がとれる食事のくふう』
監修:特定非営利活動法人 京都栄養士ネット  日本文芸社刊

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監修者プロフィール
訪問栄養食事指導で地域の皆様の健康と栄養をサポートする管理栄養士のグループ。メンバーは京都府栄養士会の会員。2018年9月に認定栄養ケアステーションの認定を受け、京都府全域で訪問栄養指導を中心とした活動を行っている。2021年10月より機能強化型栄養ケアステーションに移行認定。在宅で療養されている方を訪問して、その方にあった食事の作り方やどの程度栄養量が摂れているか何を補えばよいかなどを、その方の嗜好や生活環境を大事にしながら、一人ひとりその人にあった形で提案し、実践してもらえる支援を目指し、多職種と連携し活動している。

 
   

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