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井上尚弥が1Rにプロ初ダウンも3つのダウンを奪い返しネリを粉砕。次戦は9月にグッドマン戦が浮上

TOKYO HEADLINE

 ボクシングの「LIVEBOXING 8」(5月6日、東京・東京ドーム)のメインイベントで行われた「WBA・WBC・IBF・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」で4団体統一王者の井上尚弥(大橋)がWBC同級1位のルイス・ネリ(メキシコ)を相手に防衛戦に臨み、6RでTKO勝ちを収めた。

 1R、オーソドックスの構えの井上とサウスポーのネリ。圧をかける井上が右を当てていく。ネリは左ボディーからの右フックもこれはかわす井上。井上はじりじりと圧をかけて左ジャブを飛ばす。ネリは遠めから左フック。井上が距離を詰めて左アッパーもネリは近距離でカウンターで左フックを放ち井上からダウンを奪う。井上はこれがプロ初のダウン。しかし井上はカウント8まで片ヒザをついてじっくりと回復を図る。立ち上がると井上はガードを固めてしのぎながらもパンチを返す。

 2R、ともに前手で距離を探る。井上の左ジャブにネリが左フックを合わせる。井上は右ボディー。前手での探り合い。井上が詰めてパンチもネリはカウンターで左フックを振る。前に出るネリに井上は下がりながらカウンターの左フックを合わせダウンを奪い返す。井上は圧をかけて右ボディーと右ストレート。

 3R、前手での探り合いから井上は詰めて連打。ネリはスリップ。ネリの左フック、右ストレートをかわす井上。ネリは前手の右手で探りながら左を狙う。井上は踏み込んで左フック、右ストレート。ネリが左を伸ばすが井上はかわすと右を当てる。井上は右ストレートを当てていく。井上は左ジャブ、右ストレートを立て続けに顔面に当てる。

 4R、ネリが圧を強める。井上はカウンターを狙う。圧をかけてコーナーに井上を詰めるネリ。ガードを固めてしのいだ井上。井上は中央で右ストレート、左ボディー。前に出るネリに、ワンツー。パンチの当たる距離でともに足を止め、すきをうかがう両者だが井上がパンチを当てる。詰めるネリを足を使って交わしながらパンチを当てていく井上。井上の左ジャブ、左ボディーネリのパンチを足を使って交わしてパンチを当てる井上。

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 5R、井上は左ジャブ。それにカウンターを出したネリに、井上はカウンターの右。井上の左ジャブ的確。ネリが左を当てるが浅い。井上はワンツーの右ストレートをヒット。ネリが頭から突っ込み、井上がクレーム。ネリが圧をかけてパンチも井上はガード。なおも前に出て井上にロープを背負わせたネリだったが、井上はカウンターの左のショートでダウンを奪う。立ち上がったネリに圧をかける井上。ネリもパンチを出し、打ち合いとなるが当てるのは井上。井上の右ストレートがネリの顔面に炸裂。

 6R、井上の左ジャブが的確。そして右ボディー。ネリは左ボディー、右フックで前に出るが井上はガード。そして井上は左フック、右ストレートを返す。なおも圧をかけてネリをコーナーに詰めると左フックから右フック、そして再び右フックを打ち抜くとネリはダウン。ネリはマウスピースを吐き出し立ち上がれず、6R1分22秒で井上のTKO勝ちとなった。

 井上は試合後のリング上のインタビューで「自分自身、すごいプレッシャーがあったんですが、皆さんの力が僕のパワーになりました。本当にありがとうございました」と集まった大観衆に感謝の言葉。

 ダウンを奪われ、奪い返しという序盤の展開については「倒した瞬間はというのはいつになく最高の気持ちですが、皆さん、1R目のサプライズ、たまにはいかがでしょうか?」と会場のファンにジョーク。1Rにダウンを奪われた後に笑顔を見せたシーンについては「ボクサーということで、そういうシーンというのは自分自身燃え上がるところはあるので、非常にハイテンションで試合をしていました」とのこと。

 続けて「そして、ここ東京ドームでルイス・ネリと試合ができたことに感謝します。ありがとうございます」とネリに歩み寄って握手を交わした。

 ダウン後にセコンドからかけられた言葉については「覚えてないですよ。必死だったんで。ただ、ダウンした時に落ち着いて対処することができた。普段のイメトレがここで出たと思う」とダウンシーンを振り返った。

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