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【DRAGONGATE】5WAY金網戦で豹が屈辱剃髪も…Kzy後押しでKAMEIが涙のBIG HUG入り

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【DRAGONGATE】5WAY金網戦で豹が屈辱剃髪も…Kzy後押しでKAMEIが涙のBIG HUG入り(C)プロレス/格闘技DX

『DEAD or ALIVE 2024』愛知県体育館(2024年5月5日)
マスカラ・コントラ・カベジェラ金網5WAYマッチ ジェイソン・リーvsシュン・スカイウォーカーvsJACKY“FUNKY”KAMEIvsKzyvs豹×

 5WAY金網戦は豹が負け残りとなり、屈辱の髪切りに。剃髪されながらも勧誘してきたKAMEIを助けられて「何一つ後悔がない」と語った豹を見て、NATURAL VIBESのリーダー・Kzyは禍中のKAMEIを後押し。KAMEIのBIG HUG加入が電撃決定した。

 金網戦の発端はZ-BratsとNATURAL VIBESの抗争だった。シュンは当初KAMEIを勧誘していたものの、そのパートナーだったジェイソンが裏切って衝撃のZ-Brats入り。遺恨が激化すると、斎藤了GMが決着戦として金網マッチを提示した。そこに自ら志願して加わったのが豹。BIG HUGとしてそれまでKAMEIを勧誘してきた豹は「KAMEちゃんを守りたい」とアピールし、マスク剥ぎ&髪切りを懸けた5WAY金網戦が実現する運びとなった。

 5選手は金網上部に設置された旗を奪い合い、手にした選手から勝ち抜けに。最後まで旗を手にすることができなかった選手が最終的な敗者となり、その場でマスク剥ぎもしくは髪切りが執行される非情な形式となった。

 序盤はセコンドの加勢を受けたZ-Bratsのシュンとジェイソンが主導権。豹はKAMEIとの同時脱出を狙って金網を登り、旗を掴むが、Z-BratsがKAMEIを暴行しているのを見るときびすを返してリングに戻った。

 荒れ展開が続く中、最初に脱出したのは豹のアシストを得たKAMEIだった。豹はZ-Bratsからロープを奪い取ると、金網上部の鉄骨に引っかけて、反対側の端をKAMEIに持たせる。そして、自らがおとりになってZ-Bratsを引きつけると、全員の体重を利用してロープを引き下げた。その勢いでKAMEIは上昇。一気に金網の頂上に辿り着き、旗を手にして脱出に成功した。豹は予告通りKAMEIを助ける形に。続いて、シュンがKzyの背中を踏み台にして金網を登り、2番目に脱出を果たす。

 「負けたらNATURAL VIBES脱退」まで宣言していたKzyがここから奮闘。懸命に金網の頂上を目指す。すでに勝ち抜けているシュンが場外から妨害に動くと、そこにNATURAL VIBESとの関係に亀裂が入っていたマシーン・Jが加勢。一旦はシュンと握手し、Z-Bratsに加入したかと思われたが、受け取ったパネルで一転してシュンを痛打した。リング下に叩き落とすと、Kzyを助けて旗を取らせ、金網の頂上で涙ながらに抱擁を交わす。

 リングに残るのはジェイソンと豹の2人に。KAMEIはなりふり構わず何度も豹にゲキを飛ばす。それを受けた豹はジェイソンのラフファイトに苦しみながらも、リング板に寝かせてのダイビングセントーンで脱出の好機を掴む。またもシュンが妨害に動くが、ここでも献身的にKAMEIが援護した。だが、Z-BratsのISHINも金網をよじ登り、パウダー攻撃を浴びせると流れは暗転。ジェイソンはパイプイスを投げつけて豹をリングに叩き落とすと、マキシマムドライバー、パイプイス攻撃、トラースキックと非情な攻撃を連発。もはや虫の息の豹をパイプイス山へのマキシマムドライバーでKOすると、KAMEIの叫び声が場内に響く中、旗を掴んで脱出に成功した。

 敗者となった豹は呆然とするばかり。そんな豹をシュンはマイクで執ように嘲笑し、無理矢理に座らせてバリカンを使っての髪切りを執行する。「強いものが正義を執行する。これ以上のハッピーエンドはないだろ?」と言い張ったシュンは、立ち尽くすKzyやKAMEIにも「ルールだろ?」と髪切りに手を貸すよう強要。KAMEIがバリカンを持って動けなくなると、豹が自らその手を取り、頭を丸める。KAMEIはたまらず号泣した。

 同じように涙を流した豹だったが、「女豹ちゃん、こんな結果になって本当にごめんなさい。でも、この金網の結果、俺が坊主になったのは何一つ後悔はないよ」とマイクで断言した。それは目的だったKAMEIを守れたから。「俺の髪の毛なんてくれてやるよ。KAMEちゃんが無事に脱出できた。それで俺は俺の責務を果たせた」と語ると、「KAMEちゃん、最後まで俺を守ろうとしてくれて本当にありがとう!」とKAMEIに感謝の言葉を送った。

 そして、「今までKAMEちゃんの気持ちを考えずに俺の一方的な気持ちで愛を伝えたごめんね。でも、少しは俺の気持ちは受け取ってくれたかな。KAMEちゃん、この金網の結果で、俺はもう気持ちの整理はついたよ」と明言。「KAMEちゃん、これからは俺と対角線でこのDRAGONGATEを一緒に盛り上げていこうぜ」と潔く勧誘にも区切りを付けた。豹はパートナーのマンテとともに花道を下がっていく。

 マシーン・Jとの関係をこの金網戦で修復させたKzyはそんな豹に待ったをかけた。「うちのKAMEをお前の頭脳を使って守ってくれた。それは本当に礼を言う。ありがとう」と素直に感謝を伝えると、「NATURAL VIBESに入って思った以上に進化を遂げた男。それがこのKAMEIですよ。あんなに物静かだったヤツがこんだけ感情を爆発させて、リング上で表現できるようになったんだ。NATURAL VIBESの亀井丈人改造計画は大成功ですわ」と改めてKAMEIを絶賛した。

 そのうえで「これから対角に立つのはな、KAMEI……俺たちだ」と宣言。金網戦の最中で必死に豹を応援するKAMEIの姿からその意思を感じ取ったKzyは「一応、一端のリーダーだよ。お前の気持ちぐらい汲んでいるつもりだ。お前はBIG HUGへ行け」とKAMEIのBIG HUG入りを後押しした。「お前の気持ちはよくわかった。今までバイブスで一緒に弾けてくれて、俺は嬉しかったぜ。欲を言えばもうちょっとお前の進化を見ていたかったけどな。次は対角でお前の進化を見ていてやるからよ。これからはガッチリやり合おうや」と惜別のメッセージを口にする。

 Kzyが「豹、ルイス、KAMEIをよろしくな。KAMEI行ってこい!」と叫ぶと、花道にいた豹の元にKAMEIは駆け寄り、2人は泣きながら熱く抱擁。KAMEIのBIG HUG加入が決定する。そんなKAMEIに対し、U-Tが「NATURAL VIBESのKAMEIとして1つやり残したことがあるんじゃないか? せっかくバイブスが5人揃ったんだよ。最後にNATURAL VIBESのKAMEIとしてダンスしようぜ?」と提案。新局面到来の予感を漂わせながら、名古屋大会は感極まった5人によるラストダンスでエンディングとなった。

 
   

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