【WWE】タンガ・ロアが電撃登場 ブラッドライン入りで兄タマ・トンガと再会

　『バックラッシュ』が現地時間4日、フランス・リヨンで行われ、タマ・トンガがWWEデビュー戦でソロ・シコアと組んでランディ・オートン&ケビン・オーエンズとストリートファイト戦で対戦。電撃登場したタンガ・ロアの援護射撃もあってブラッドラインが勝利した。

　新日本を退団したタマは4・12スマックダウンに電撃登場し、ブラッドラインに加入。シコアとともにジミー・ウーソを追放すると、1週間後にはオーエンズを襲撃して遺恨が勃発。オートンがオーエンズに加勢し、この日、タマのWWEデビュー戦となるタッグ対決が決まった。

　試合前から両チームは場外乱闘を展開。タマはオーエンズと激しい殴り合いを繰り広げた。セキュリティ勢の制止もお構いなしに乱闘が続く状況を見かねたスマックダウンのニック・オールディスGMが反則裁定、場外カウントなしのストリートファイト戦で行うことを宣言した。

　客席になだれ込んでの乱闘に突入すると、タマはオーエンズをスリーパーで絞め上げる。バリケードからのボディプレスでオーエンズに反撃され、オートンにはバックドロップで実況席に叩き落とされると、鉄製ゴミ箱で殴打された。

　シコアもオーエンズに竹刀、鉄製ゴミ箱でめった打ちにされて防戦一方。タマはオーエンズのエプロン上からのダイビングボディプレスでテーブル葬にされてしまう。それでもリング上ではシコアがサモアンドロップでオートンをテーブルクラッシュ。ラリアットでオーエンズを吹き飛ばして巻き返した。

　息を吹き返したタマもオーエンズに馬乗りになってなりふり構わず殴りまくり、竹刀攻撃もお返し。鉄製ゴミ箱のフタでめった打ちにする。オーエンズがスピアーで反撃し、シコアをテーブルめがけて投げつけたが、タマが強烈なラリアットで鎮圧。イスを手にすると、背後から迫ったオートンがラリアットを連発し、エレベイテッドDDT、RKOで叩きつけた。カットに入ったシコアは実況席上でのRKOで撃退されてしまう。

　ローンバトルに追い込まれたタマはオーエンズのイス攻撃の餌食となり、雪崩式ブレーンバスターでイスの上に叩き落とされてしまった。大ピンチを迎えたタマだったが、ここでレフェリーが場外に引きずりおろされた。犯人はタマの弟・ロア。鉄階段でオートンとオーエンズを次々に殴りつけると、シコアがロックボトムでオーエンズをイスの上に叩きつけてからサモアンスパイクをぶち込んで3カウントを奪った。

　ロアは新日本3・31浜松大会でグレート-O-カーンが保持していたKOPWに挑戦。以降、新日マットから姿を消していた。かつてカマーチョの名でNXTに参戦していたが、2014年に退団。以来、約10年ぶりのWWE復帰となった。試合後、ロアはシコア&タマとともにブラッドラインポーズを披露。ブラッドライン入りによって、かつてIWGPタッグ王座を7度も戴冠した兄・タマとの再会を果たした。

　『バックラッシュ』の模様は日本国内ではABEMAにて放映された。