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【角田裕毅F1第6戦展望】ライバルが争うなか「ソフトタイヤをマネージメントできた」混乱もくぐり抜けスプリント8位入賞

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 F1第6戦マイアミGP金曜日のスプリント予選後、RBで今年からレーシングディレクターを務めているアラン・パーメインは、ダニエル・リカルドが4番手を獲得した一方で、角田裕毅が15番手に終わったことについて、次のように語った。 「SQ2でユウキに何が起こったのかを詳しく調べて理解する必要がある。というのも、SQ1では彼は非常に自信を持っていて、SQ2ではタイムアタックは1周に賭けたいと言っていたからだ。SQ1までの走りを見る限り、その判断は正しかった」  角田もSQ2で1アタックしたことを後悔していない。 「クルマにペースがあったので、1アタックでもSQ3へ行けると考えていたんですが、僕と同じタイミングでコースインしたマックス(・フェルスタッペン/レッドブル)もあまりいいラップを刻むことができなかったことからも、僕がコースインしたタイミングでの風向きや路面コンディションが不利に働いたのだと思います。だから、1アタックにした決断は間違っていなかったと思っています」  角田にペースがあることは、土曜日のスプリントで15番手から最終的に8位となり、ポイントを獲得していることでもわかる。 「スプリントでポイントを獲得できるとは、正直予想はしていませんでした。ただスタートで履いたソフトタイヤのアドバンテージを活かし、さらに1コーナーでの混乱をうまくくぐり抜けて、1周目にポジションを10番手まで上げたことが大きかったと思います」  それでも通常のレースとは異なり、スプリントでポイントを獲得するためには、あとふたつポジションを上げて、8位にならなければならない。10番手の角田の前を走行していたのがルイス・ハミルトン(メルセデス)だった。 「クルマのパフォーマンスを考えると自力で抜くのは難しいと思っていたら、ハミルトンが前を走っていた(ケビン・)マグヌッセン(ハース)をなかなか抜けず、2台でやり合っていたので、その間に僕はソフトタイヤをうまくマネージメントすることができました」  レース終盤までうまくソフトタイヤをマネージメントしていた角田の前方でハミルトンとマグヌッセンがサイド・バイ・サイドのバトルを繰り広げ、両者がともにコースをはみ出たのに乗じて、角田は彼らのポジションを奪い、8番手に浮上した。  しかし、ファイナルラップのターン11でハミルトンに抜き返され、9番目にチェッカーフラッグを受けた。 「(ファイナルラップでハミルトンに抜かれた件については)もう少しうまくディフェンスできたと思うので、僕に責任があると思います」と語っていた角田だったが、ハミルトンがセーフティーカー中にピットレーン速度違反を犯していたためペナルティが科せられ、角田は労せずして8位に繰り上がり、1点を獲得した。  暑く、風向きが変わりやすく、かつ滑りやすい路面でのタイムアタックがいかに難しいかは、スプリントの後に行われた公式予選でチームメイトのリカルドがまさかのQ1落ちに終わったことが如実に物語っている。  そんななか、角田はQ2も通過し、Q3へ進出。予選10番手を獲得した。 「おそらく、ハースが最大のライバルになると思います。彼らはストレートスピードが速いので、できればスタートで抜きたい。もし、スタートで抜けなかった場合はタイヤマネージメントで上回って抜きたいと思います」  マイアミの風はいま、角田に有利に吹き始めている。
 
   

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