先週の天皇賞(春)は、テーオーロイヤルと鞍上の菱田ジョッキーが共に初GⅠ勝利を挙げ、表彰式では初々しい姿が見られた。
今週からは場所を東京に変え5週連続GⅠのはじまりを告げる「NHKマイル」が開催される。過去10年のデータから、1番人気7連敗など【荒れるGⅠレース】で有名なNHKマイルの勝ち馬を検証していこう。
キャリア別キャリア6戦が4勝、5戦が3勝とこの2つに勝ち馬が集中している。残りは、3戦、4戦、7戦で、それぞれ1勝を挙げている。数多く出走している馬や逆に少なすぎる馬は、勝ち馬候補から外れてしまう事がデータから分かる。
今回、3戦から7戦までに該当しなかった馬は⑩ウォーターリヒト、⑪アレンジャー、⑫ゴンバデカーブース、⑱アルセナールの4頭である。
前走距離別前走距離では、やはりNHKマイルと同じ1600mを走った馬が6勝と圧倒している。これに続くのが2000m組の3勝で、残りは1400m組となっている。
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この結果、前走距離別では3つの距離からしか勝ち馬が現れていない事が判明した。上記3つの距離以外を走って来た馬はというと②ノーブルロジャーのみであった。
前走着順別荒れるレースのため前走で大負けした馬が勝っているかと想像できるが、データを見てみると意外にもそうではない。
まず最多勝は前走2着だった馬の3勝で、これに続くのが1着、4着、5着のそれぞれ2勝。残りは3着の1勝であった。そのため前走で5着以内と掲示板内に入っていない馬は、勝つのが難しいと思われる。④イフェイオン、⑧エンヤラヴフェイス、⑨キャプテンシー、⑩ウォーターリヒト、⑬シュトラウス、⑮マスクオールウィンと前走掲示板外だった馬は6頭にも上った。
枠番・馬番別枠では、6枠と8枠が最多の3勝をそれぞれ挙げ、未勝利枠は1枠と3枠の2つであった。さらに細かく馬番で見てみると、過去10年3着内すら入れていない「死の馬番」の存在が確認出来た。その死の馬番は【13番】で該当したのは⑬シュトラウスである。
この結果、枠で勝ちがない1枠、3枠に入った4頭と「死の馬番」の該当馬は、ここで勝ち馬候補から外れる事になった。
だが、以上4つのデータのうち一つでも該当しなかった馬は③⑦⑭⑯⑰と5頭も残っているため、さらに絞り込んでいく。
前走の格別