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スペイン回避で安心するな。サッカーU-23日本代表、パリ五輪グループDは「死の組」同然? 苦手な相手が勢揃い

フットボールチャンネル

 サッカーU-23日本代表は現地時間3日、AFC U-23アジアカップカタール2024・決勝でU-23ウズベキスタン代表と対戦した。日本はこの試合に1-0で勝利し、今大会を優勝で終えている。この結果により、日本はパリ五輪で、パラグアイ、イスラエル、マリと同組のグループDに入ることが決定した。

 アジア王者になったことにより、優勝候補スペイン、エジプト、ドミニカ共和国のいるグループC入りを回避できた日本だが、むしろグループDの方が厳しいかもしれない。グループCよりも移動距離も少なく、全て19時以降の試合のため、気温の面でも比較的楽ではあるが、対戦相手だけを見ると「死の組」と言ってもいいだろう。

 グループリーグ初戦で対戦するパラグアイは、南米予選を1位で突破している。パリ五輪の南米予選で予選ラウンドと決勝ラウンドでアルゼンチンと対戦し、いずれも引き分け。決勝ラウンドの第1戦ではブラジルに1-0の勝利を収めている。また、世代別代表に限らず、日本は南米のようなテクニックやフィジカルのあるチームは苦手で、大事な初戦でパラグアイと対戦することは日本にとってはポジティブなことではないかもしれない。

 第2戦で対戦するマリとは、今年3月22日に行われた国際親善試合で対戦。開始2分に平河悠のゴールで先制するも、3失点を喫して逆転負けとなった。アフリカ勢は集中力が続かない脆さもあるが、逆にノリに乗ると手がつけられないほどの破壊力を持つ。それは親善試合で十分体感しており、とくにマリのようなフィジカルを前面に押し出してくるチームとの相性は良いとは言えない。いずれにせよ、グループの運命を左右する第2戦でこのチームと当たるのは体力的にもかなりの消耗を強いられるだろう。

 そして、グループ最終戦で対戦するイスラエルは、今大会ダークホースと呼ばれるチームで、黄金世代と言っても過言ではない。2019年のU-19欧州選手権では、準決勝で優勝候補のフランスに勝利して準優勝となると、U-20ワールドカップでブラジルを倒して3位入賞を果たした。昨夏のU-21欧州選手権でベスト4に入り、初の五輪出場を手にしている。

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 ザルツブルクのオスカー・グルークがU-23イスラエル代表を支えており、元セルティックのリエル・アバダ(シャーロットFC/アメリカ)もこの世代。また、イスラエルのA代表は今夏行われるUEFA EURO 2024の出場を逃しており、OAでのA代表選手の招集も難しくないだろう。ベストメンバーで臨んでくることが予想される。

 カタールワールドカップの日本代表がそうだったように、スペインやドイツなど、誰の目にも強豪国と映るチームとの対戦では、日本はある程度割り切った戦い方ができる。しかし、グループDには明らかに飛び抜けたチームが存在しない。むしろその方が、日本にとっては難しくなるだろう。

 もちろん、本大会は16チームと出場国が少なく、どこのグループに入っても厳しい戦いが待っていることに変わりはない。しかし、優勝候補スペインとの同組を避けられたからといって、安堵するのは危険だ。

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